名古屋市におけるコロナウイルス感染概況

新型コロナウイルスの感染拡大により、名古屋市で10名の方がお亡くなりになりました。お亡くなりになられた方々、またご家族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。

名古屋市で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されてから今日でちょうど1か月。この間を振り返りながら概況をまとめてみた。

■ 名古屋市における概況
名古屋市内で新型コロナウイルス感染症陽性患者が初めて確認されたのは2月14日。その後、連日のように新たな患者が確認され、市内の患者数は91人(3月14日午前11時現在)にのぼる。一方で、10人の高齢者の方々がコロナ肺炎でお亡くなりになるなど、その影響は極めて深刻。3月13日には新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案の成立を受け、名古屋市は同法に基づく「名古屋市新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置した。

■ 濃厚接触者・健康観察対象者
名古屋市のコロナ対策の柱の一つが患者の行動履歴から予め感染症を発症する可能性のある「濃厚接触者」そして濃厚接触者と接触し感染の可能性のある「健康観察対象者」を確認し、自宅待機と健康状態の経過観察を要請する仕組み。名古屋市内では感染の可能性のある方が自宅待機していることにより、比較的安心して生活することができている。新たな患者は「濃厚接触者」「健康観察対象者」から発症していることから、市中感染の防止に一定の効果がでており、感染経路が確認できない事例は市内で数件にとどまっている。

■ 名古屋市には2つのクラスターが存在
〇 スポーツジムクラスター(SC)
すでに運営会社が公表している熱田区・港区の4か所のスポーツジムをコロナウイルスに感染した女性が利用したことがきっかけとなり、スポーツジム利用者、その家族、友人等を介して一次感染・二次感染が相次いだ。しかしここ数日、新たな患者は確認されておらず、名古屋市はSCでの感染拡大はほぼ終息したとみている。なお、蒲郡市内で確認された新型コロナウイルス感染者群はSCの枝分かれ。

〇 デイサービスセンタークラスター(DC)
DCでは70代~90代の高齢者の方々が多いことから、新型コロナウイルス感染症による肺炎が、福祉施設にお住いの方々、デイサービスセンターをご利用の高齢者の方々に深刻な被害を出している。なお、現時点でDCで退院された方は一人もおみえにならない。今回のコロナウイルスが高齢者の方々に甚大な健康被害を及ぼすことが浮き彫りとなっている。

DCは緑区、南区内の3つのデイサービスセンター、そして2か所の福祉施設、1か所の高齢者入所施設で拡大していたが、「濃厚接触者」「健康観察対象者」の徹底した自宅待機と健康状態の経過観察によって、感染の拡大が終息に向かいつつあると名古屋市は見ている。3月13日にはDCの新たな患者の確認は2人まで低下した。

名古屋市における新型コロナウイルス感染の特徴は、不幸にして、基礎疾患をお持ちの方が比較的多いとされまた、介護を必要とする高齢者が利用するデイサービスセンター(3施設)を中心に感染が拡大し、重篤な健康被害が出たこと。そのため、他都市に比べて死亡者数が突出する結果となった。なお、ライブハウスのように密閉されていたわけでもなく、人が極端に込み合っているわけでもないデイサービスセンターで感染が拡大したメカニズムは推測の域を出ない。

■ 患者数等の実際(3月14日午前11時現在)
〇 スポーツジムクラスター(SC)
患者数 28人
入院者数 23人
退院者数 5人

〇 デイサービスセンタークラスター(DC)
患者数 57人
入院者数 47人
退院者数 0人

〇 大阪ライブハウス
患者数 1人
入院者数 1人
退院者数 0人

〇 その他
患者数 5人
入院者数 4人
退院者数 1人

■ クラスターの今後
すでにスポーツジムクラスター(SC)が終息に向かっていることから、現在、名古屋市は、デイサービスセンタークラスター(DC)の抑え込みに全力を傾注している。緑区・南区のデイサービスセンターの多くが休業または大幅な事業縮小への協力をしていることから、他のデイサービスセンターへの感染拡大も現時点ではおこっていない。ここ1週間程度、新たな感染がなければ、名古屋市における新型コロナウイルス感染症の拡大は阻止できる可能性が出てきた。ただ、流行をいったん抑制できたとしても、しばらくは、いつ再流行してもおかしくない状況が続くと見込まれる。また、世界的な流行が進展していることから、国外から感染が持ち込まれる事例も、今後、繰り返されるものと予想される。

■ 現状、名古屋市は市中感染には至っていない
デイサービスセンタークラスター(DC)は、限定されたグループの中で感染が拡大しているものであり、また「濃厚接触者」「健康観察対象者」の徹底した自宅待機と健康状態の経過観察の要請により、一般の方々への影響は限定的だと感じている。市内どこで感染するかわからないといった「市中感染」の状態にはないというのが一般的な見方だ。いずれにしても「市中感染」の回避が私たちの究極的な目標。市民の皆さまには、今しばらく感染リスクを下げるための3つの原則へのご協力をよろしくお願いいたします。

■ クラスターの発生のリスクを下げるための3つの原則
クラスター発生の条件
1. 換気を励行する:窓のある環境では、可能であれば 2 方向の窓を同時に開け、換気を励行。

2. 人の密度を下げる:人が多く集まる場合には、会場の広さを確保。お互いの距離を1-2m程度あけるなどして、人の密度を減らす。

3. 近距離での会話や発声、高唱を避ける:周囲の人が近距離で発声するような場を避ける。やむを得ず近距離での会話が必要な場合には、自分から飛沫を飛ばさないよう、咳エチケットの要領でマスクを装着する。

これらに加えて、こまめな手指衛生と咳エチケットの徹底をお願いします。
※ 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」見解による。

〇 個人情報保護並びにご家族等のご意向、企業等の要請により、具体的な施設名等が明示できていない部分もありますがご了解ください。
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横井利明
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