昭和48年開設の「おんたけ休暇村」は名古屋市が所有し、公益財団法人「名古屋市民休暇村管理公社」が指定管理者として運営している。セントラル・ロッジは鉄筋コンクリート3階建て延べ約6,600平方メートルで、収容人員192人。王滝村では最大の宿泊施設であり、雇用の確保といった面から見ると、村役場に次ぐ「大企業」でもある。
さて、休暇村セントラル・ロッジは平成29年6月25日に発生した長野県南部地震(M5.6)の影響により、本館ロッジの躯体にダメージを受けたほか、浴場機械室の壁の崩落、建物外壁の剥離など、甚大な被害を受けていた。
名古屋市観光文化交流局は被害の状況について詳細に調査。その結果、再開館には、躯体の補強が必要なことが判明した。令和元年度には総事業費3億6,000万円を予算化。令和元年9月から本格的な工事に着手。躯体の補強のほか、客室内のリニューアルやエレベーターの取り換えなども実施。本年4月24日にリニューアルオープンを予定していたおり、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため再開館が延期されていた。
5月25日には、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が全面解除。6月19日以降は都道府県の域外からの人の呼び込みを実施し、徐々に国内旅行を活性化させていく方針が政府から示されたことから、6月8日の再開館(リニューアルオープン)が決まったもの。なお、名古屋市は7月に再開館記念式典を同施設で行うことを予定している。
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横井利明
