知事リコールはやっぱり河村市長が主導?


リコール大村秀章知事の解職請求署名で大量の偽造が確認された問題で、愛知県警は2月24日、地方自治法違反(署名偽造)容疑で署名簿が仮提出されていた南区役所選挙管理委員会の捜索を行った。区役所職員によると、県警は捜査令状を持って訪れ、署名簿などの関係書類を押収したという。26日まで3日ほどかけで県内64選挙管理委員会に提出されている署名簿すべてを押収し、選管をまたいだ組織的とも言われる署名簿偽造事件の全容を解明する見込みだ。

さて、2月22日におこなわれた高須クリニック・高須克弥院長の発言が波紋を呼んでいる。

高須院長「(大村知事のリコールの会の)田中事務局長を僕は信じます。なんで信じるかというと河村市長が紹介してくださった人材なんです。元々、河村市長が『これは許せんぎゃ』と、『リコールしようと思うけど高須さん手伝ってくれるかね』と電話を掛けてきた。」

高須院長「会見の日に市長がこれなかったため、しょうがないからぼくが代表になった。」

高須院長「ぼくは素人、署名簿の集め方何も知りません。河村村市長は『ぼくは前にやったことあるから大丈夫』としっかり約束した。

つまり、疑惑の渦中にある田中事務局長は、河村市長の紹介であったがゆえに高須院長が信じてしまったこと、市長が(大村知事リコールの会の発足の)会見の日に欠席しなければ、河村市長がリコールの会の代表になっていたと高須院長が認識していたこと、そもそもリコール運動の呼びかけは河村市長から高須委員長に対して行っていたことなどが明らかになった。今回の会見から、このリコール運動は河村市長が中核となり進められたことが浮き彫りとなった形だ。なお、高須院長の会見内容に対し、河村市長は『認識の違いがある』として一部異議は唱えている。

いずれにしても解職請求に対する県民・市民信頼を揺るがすような大事件であり、一刻も早い全容解明と制度改正が待たれる。河村市長の「主体的関与」の疑いが出てきた今、疑惑に対する河村市長の説明責任が問われている。
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横井利明
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