「ヨコイさん、旦那のことでちょっと相談がしたい。」と市内に住むAさん(70代女性)から。
「Aさん、何かありましたか?」と尋ねると、Aさんはぽつりぽつりと話し始めた。
「ヨコイさん、実はわたくしの旦那(70代)が3月にコロナになってしまって。もちろん、コロナは治ったんだけど、後遺症が大変で未だに入院している。」
「それは大変でしたね。ご主人さんの具合はいかがですか?」と尋ねたところ、Aさんは、「元気いっぱいの旦那だったが、コロナがきっかけで寝たきりになってしまった。現在、要介護5をもらっている。でも、ヨコイさんに話を聞いてもらったらなんか落ち着いた。」
きっとAさんはご主人さんがコロナになってしまったことを誰にも言えず、自分の胸の内にしまっていたに違いない。しかし自分だけですべてを背負ってしまったため、その重荷に耐えきれず、誰かに相談したかったのだろう。
新型コロナウイルス感染症に感染し、重い後遺症で苦しんでいる方が少なくないとはうかがっていたが、こうしてお話をうかがうと、あらためてコロナウイルスが身体に与える影響の甚大さに気づかされる。12月くらいから再び感染が拡大すると指摘する専門家が多い中、ぜひ皆様にはこの秋冬、十分お気をつけいただきたいと願う。