ごみ焼却工場で眠る武家屋敷 (1)

名古屋市は昭和61年、古民家を復元展示するテーマパークを計画。遺族から数々の武家屋敷等古民家の寄贈を受けていたが、平成3~4年のバブル崩壊に伴う経済の低迷や名古屋市財政の悪化で、古民家のテーマパーク構想は立ち消えとなった。行き先を失った武家屋敷の部材は、現在、ごみ焼却工場である西区の山田工場(廃止)で眠っている。

これら「武家屋敷」の多くは江戸期の住居や茶室。文化財の指定は受けていないものの、歴史的な価値は高く、貴重な名古屋市の文化遺産といえる。

■ 山田工場に眠る武家屋敷等
1. 山田如信邸(江戸安政年間) 下級武家屋敷(東区黒門町)
2. 日下部邸(江戸天明7年) 下級武家屋敷(東区黒門町)
3. 森川邸(不明・江戸初期以前) 農家・茶室(千種区菊坂)
4. 神谷邸(江戸末期) 町家(熱田区玉の井)
5. 豊田大吉郎邸(江戸末期) 中級武家屋敷(東区白壁)
6. 神原邸薬医門(江戸末期) 薬医門(東区白壁)
7. 山田弾六邸長屋門(不明) 農家・長屋門(中川区戸田)
PR
横井利明
PR
minami758をフォローする
政治家ブログまとめ