8月7日、南区氷室町の住民の方からご要望をいただいた。
「ヨコイさん、この道路沿線で水道管の漏水事故が多発している。今年だけでもこれで3回目!!この道路に敷設された水道管はかなり古い。調べてもらえないか。」
■ 調査結果
該当路線の水道管(市水)の敷設は、今から63年前の昭和32年。当時は「亜鉛メッキ鋼管」を使用していたことから、現在でも「亜鉛メッキ鋼管」を使用している可能性が高い。ちなみに、この素材は、亜鉛が剥がれた部分からサビが生じたり、水に亜鉛が溶け込んだりなど問題があり昭和53年に使用が禁止されている。なお、「亜鉛メッキ鋼管」の耐用年数は15年から20年。
連休明けの8月12日、名古屋市上下水道局から回答をいただいた。
それによると、「当該道路は私道(わたくしどう)。また、地権者との契約もなく公共水道を入れていることがわかった。できるだけ早く入れ替えを行いたいが、地権者の意向の確認の必要があり、まずは関係者との調整を進めたい。」
確かに当該道路は、権利関係が複雑な私道。私たちもなかなか手が出しにくいが、一方で、地元の方々の協力はしっかりいただけるご町内。上下水道局も水道管の更新がしたくてもできなかったよう。また、当該路線における下水は近隣住民が資金を出し合ってつくった共同下水道。築造はやはり昭和32年と63年前。こちらの方も耐用年数を大幅にこえている。そして、このご町内では付近に63年前の水道管がかなり多数残っていることが明らかとなった。今後、地権者や地域住民の協力をいただきながら、水道、下水等の更新により安心安全なまちづくりに向け汗を流したい。