公園樹木の管理にもアセットマネジメントの視点を

最近、公園の樹木に対する苦情やご意見をいただく機会が増えている。

「公園の木の下枝が子どもの目線にあり危険」「樹木の根っこが土の上に出ており、引っかかって転倒し骨折した。」「公園の樹木の葉っぱで家の雨どいが詰まった。」「公園の木の根で家の下水が詰まり、自分たちで根を除去し負担が大きかった。」「毎日、公園の樹木の落ち葉拾いをしているが年々歳を取り、これ以上困難」など、その苦情は毎日のようにあるといっても過言ではない。

しかし、何か問題が発生するたびに、私たち議員は現地に出向き、住民のご意見をうかがい、危険性や課題を確認したうえで、市民の声を土木事務所に届けている。しかし、公園樹木の老木化、大木化はますます進むばかり。住民の声はさらに大きくなっている。

さらに、平成30年秋には大きな台風が相次いで到来し、その影響で各区の土木事務所が管理する454本の樹木が倒れたり、傾いたり、幹が折れたりなど大きな被害が出た。台風21号による災害復旧予算として昨年度、7,900万円の予算が計上されたのも記憶に新しい。まさに、公園樹木の維持管理にかかるコストは年々増大しており、少子高齢化が進んでいくであろう将来において、公園樹木の管理のあり方議論は避けて通ることはできないのだが、私たち議員は場当たり的な対応に終始しているのが実情だ。

そこでヨコイは、公園樹木の維持管理にアセットマネジメント手法を導入することを提案。公園面積に比して大きくなりすぎてしまった樹木の計画的な植え替えや維持管理費のかからない樹木への更新、樹木の本数の適正な管理などの検討が必要だ。

一方、公園管理そのものを民間団体や住民組織に委託する検討も必要だろう。すでに南区ではヨコイの提案により5つの公園の維持管理・貸付等すべての業務を学区連絡協議会に委託している。それら公園維持管理に対する税負担はゼロ。一方、住民負担軽減のため、樹木はほとんど植えられていない。

また、公園内にレストランや物販施設などの民間施設を誘導する一方で、賃借で得た資金を公園の維持管理に充てる手法も考えられる。そしてモルテンバスケットボールパークのように公園の命名権を民間に売却しその資金で維持管理する事業も南区では始まっている。

いずれにしても持続可能な公園の維持管理のため、その公園にあった手法を選定し、住民の理解と協力を得たうえで、最小のコストで最大の効果が発揮できるような公園樹木の管理に、また公園そのものの維持管理にアセットマネジメントの視点を導入する必要に迫られている。
PR
横井利明
PR
minami758をフォローする
政治家ブログまとめ