南区西部に広がるゼロメートル地帯。60年前に甚大な被害を出した伊勢湾台風では、南区ゼロメートル地帯において、1,300人をこえる多くの犠牲者を出した。
このゼロメートル地帯のすぐ東に位置する「呼続公園」は、標高10mをこえ、南区西部地域の住民にとってまさに「命山」といっていい。しかし、公園には故障中で使用できない「和式」トイレがあるのみで近隣住民から不安の声が上がっていた。
そのような中、6月30日(日)、呼続公園トイレの竣工式が行われた。男子トイレ、女子トイレのほか、どなたでも利用することができるマルチトイレが設置され、また、トイレがバリアフリーとなっていることから、誰にも優しいトイレとなっている。
さて、新しく整備されたトイレは、名古屋初のかたまりだ。
■ 呼続公園トイレの特徴
・すべてのトイレがシャワートイレ(市内公園初)
・トイレットペーパー常備(市内公園初)
・地域住民による公園トイレ清掃ボランティア
・企業寄付(LIXIL様)によるトイレ整備(市内公園初)
・公園トイレに企業名を明示(市内公園初)
また、呼続公園トイレは幼児遊園地、呼続コミュニティセンター、バスケットボール広場、多目的広場のど真ん中にあり、普段から多数の住民が利用していることから、災害時のみならず平常時においても、子どもたちからベテランの皆様、障がいをお持ちの方々まで、幅広い方々に活用していただけるものと考えている。
本日の竣工式では、ヨコイからLIXIL中部支社様に対しお礼申し上げるとともに、ヨコイの提案を快くお受けいただいた緑政土木局、南土木事務所、関係住民の皆様にお礼を申し上げた。今後、公園トイレの洋式化が検討される中、シャワートイレがどのように活用されるのか、また、どんな問題点があるのか、住民を含めた検討が進むことになる。まずは、地域住民に愛されるトイレとなるよう願うとともに、維持管理ボランティアをしていただける関係の方々に感謝申し上げたい。