名古屋本線山崎川橋から天白川橋までの南区内4.3㎞区間において、連続立体交差事業による鉄道高架化により、鉄道で分断されている市街地が一体化し、また沿線地域の環境改善が図られることが期待されている。ヨコイも国土交通省や名古屋市、名鉄との調整を続けるほか、地域住民の声をうかがいながら、早期の事業完了を目指し取り組んでいる。
このような中、現状の事業計画では、文化財保護法における周知の埋蔵文化財包蔵地である桜神明社古墳の一部が除却される計画となっていることから、桜神明社古墳の保存に向けて、桜神明社氏子相談会全員の署名を添えて、河村市長に対し要望書を提出させていただいている。
また、連続立体交差事業の完了には今後、20年以上となる相当の年数を要することから、高架事業完了までの間のバリアフリー対策として、今年度より笠寺駅において駅舎施設のバリアフリー化事業の開始が決まっている。一方、桜駅においては、バリアフリー法の基本方針におけるバリアフリー化未実施駅であることに加え、改札口が西側にしかなく、東側からアクセスするためには踏切を渡らなければならないことから、地元住民より東側にも改札口を設置してほしいとの要望がある。
そこでヨコイから名鉄に対し、下記の事項の早期実現に向けて要望書提出に向けた準備を進めている。
1. 桜駅から本星崎駅間の連続立体交差事業の事業化にあたり、桜神明社古墳の保存に配慮すること。
2. 鉄道利用の利便性の向上を図るため、桜駅への駅東口改札を新設すること。
この要望項目をさらに精査し、来年早々には名鉄社長あてに要望活動をおこなう。