本会議個人質問「リニア発生土搬入は令和5年から 大江川」

大江川は、高度経済成長期にPCBや水銀、鉛、シアンなどを初めとする重金属が近隣企業から流出し、現在に至ってもなお、約22万立方メートルに上る重金属汚泥が河床に眠ったままとなっている。昭和50年代には、重金属汚泥の上に砂層を被覆し、その上部をアスファルトマットを敷く対策が施工されたものの、すでに施工から40年近くが経過し、アスファルトマットの劣化による重金属の漏洩が懸念されている。

また、大江川堤防の下には、5メートルに及ぶ液状化層がボーリング調査によって判明しており、巨大な地震が発生すると、この堤防が90センチ程度下がるとともに、国、県、市の被害想定において、大江川の堤防を津波が越水することが想定されており、液状化によって河床から噴出した重金属汚泥が津波とまざって川からあふれ、近隣に甚大な被害を及ぼす可能性が指摘されている。万が一の場合には、取り返しのつかない汚染が南区南部に広がる可能性がある。

そこで、横井利明は、大江川を埋め立てることにより、津波・高潮・汚染土壌対策を進めることを提案。埋め立てに建設発生土を活用することで、事業期間は伸びるものの事業費や環境負荷を抑えるとして、リニア建設の発生土を利用できないか尋ねた。

■ 緑政土木局長答弁
事業費削減を図るため、リニア中央新幹線の建設に伴う発生土の可能性をJR東海と本市及び名古屋港管理組合の間で協議している。

埋め立てには40万立法メートルの土砂が必要となるが、リニア名城工区(名古屋駅-勝川間)トンネル工事から100万立方メートルの土砂が発生予定であり、令和5年度から大江川に土砂の搬入を行う予定。なお、土砂の搬入時には、搬入時期や度量、土質など引き続き協議する。
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横井利明
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