愛知県内の各選挙管理委員会に提出済みの大村秀章愛知県知事の解職の賛否を問う住民投票実施に必要な署名簿について、不正の有無を調査している愛知県選挙管理委員会は12月28日、途中集計として、14市町村管理委員会が調査した結果、「選挙人名簿に登録されていない氏名や同一人物が書いたと疑われる署名が82%存在」していたことを発表している。
現在、南区役所選挙管理員会においても署名簿の不正の有無について調査を進めているが、「同一人物が書いたと疑われる署名」がかなり多数に上っているとのことであり、来週中にも判明するとされる調査結果の報告が待たれるところ。
さて、ヨコイも知事解職請求署名簿に、無断で横井利明の名前が利用されているかどうかを確認するため、12月23日に「市民情報センター(名古屋市役所西庁舎1階)」に出向き、「個人情報開示請求」をおこなった。1月4日には南区役所から「個人情報非開示決定通知書」が簡易書留で送られてきたが、結果は非開示。つまり、開示請求のあった署名簿には、横井利明の氏名等は使われていなかったことになる。
ただ、簡易書留に貼られた切手代は404円。手続きにかかった職員の人件費を含めると、開示請求には多大な税金が使われることになる。もともと組織的で大々的な不正行為がなければ必要のなかった支出であり、当然、組織的な不正を指示した方々が市の損失を補填すべきだろう。
なお、「個人情報開示請求」によって、署名していないにもかかわらず、神谷和利愛知県議(自民、豊田市)、杉江繁樹県議(自民、常滑市)、小林晃三碧南市議、新美交陽碧南市議、磯貝忠通碧南市議、山下政良田原市長らが、無断で名前を使われていたことがわかっている。
河村市長が主導した10年前の議会リコールの際の署名簿にもかなり多数の偽造署名の存在があることは流出した署名簿からも明らかになっており、今回の県知事解職請求の署名簿でも同様の手口が使われたとなれば、事態をこのまま放置するわけにはいかない。「同一人物が書いたと疑われる署名等が82%存在」の衝撃は、もはや直接請求制度に対する信頼が崩壊しているといっていいだろう。
知事解職を求める署名簿に自らの個人情報が不正に使われているかどうかを確認するためには、
■ 個人情報開示請求の仕方
〇 開示請求場所
市民情報センター(名古屋市役所西庁舎1階)
〇 利用時間
午前8時45分から午後5時
※情報公開請求や個人情報の開示請求等は、正午から午後1時を除きます。
〇 休日
日曜日・土曜日・祝日・年末年始
〇 必要書類
「個人情報開示請求書」の提出と個人情報の本人であることの証明書(運転免許証など)の提示
〇 電話等
電話 052-972-3157
Fax 052-972-4127
〇 その他
郵送請求も可能です。
個人情報開示(名前が使われていた場合)には、コピー代が必要です。なければご負担の必要はありません。
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個人情報開示請求書(名古屋市民の方用) ←click