東京オリンピック閉幕 次は私たちの出番

17日間にわたって開催された東京オリンピックが、8月8日、ようやく閉幕を迎えた。

個人的に申し上げれば、これほど感動し、連夜のようにテレビの前で応援することができたオリンピックはなかった。日本が金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個という過去最多のメダルを獲得した背景には、JOC及びJOC加盟競技団体に所属する選手・スタッフが専用で利用することができるトップレベル競技者用トレーニング施設「ナショナルトレーニングセンター」の整備・活用や、選抜された子どもたちを育てていく「エリートアカデミー」、最新の選手指導を研究する「ナショナルコーチアカデミー」などを展開する「JOCスポーツアカデミー事業」、強化拠点事業などの国を挙げた国際的な選手の育成事業が功を奏したといっていいだろう。

もちろん、アスリートの皆様の努力はもとより、オリンピック組織委員会の皆様、各競技団体・企業の皆様、東京都や関係自治体、関係団体、ボランティアの皆様の努力なくして今回の結果もなかったし、東京オリンピックの成功もなかったと感じる。

コロナ禍で疲弊した社会の中で、明日への希望を見出すことができたかのような感動を覚えたすばらしいオリンピックだった。

また、報道で見る限り海外の評価もかなり高い。英国BBC放送は、「我々はもう東京オリンピックが開催されないと思っていた。だが、彼らは見事に大会を成功させ、世界を大いに楽しませた。多くの日本人が不確実性、疑い、怒り、懐疑を抱いたなかで、延期の末に進行していった今大会について、「成功」という答えを留保している人もいる。その一方で永遠に記憶に残る時を過ごした人々がいるのも事実だ。我々はこの時を永遠に忘れはしない。」

また、世界陸連のセバスチャン・コー会長は8月8日、記者会見し、新型コロナ禍で東京五輪が開催されたことに触れ、「お返しがしたい」と述べ、将来的に東京での世界選手権開催に意欲を示したという。

新型コロナウイルスが感染拡大する中でのオリンピックであり、多くの方々が心配する中でのオリンピックだったことから、開催に反対する方々がいたことも十分うなづける。しかし、その心配を跳ね返すのはやはり一人ひとりのこれからの取り組み如何。アスリートの方々の活躍に応えるためにも、9月5日にパラリンピックが閉幕を迎えるまでの間、感染対策に心がける1か月でありたいもの。
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横井利明
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