政府は、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県に発令中の緊急事態宣言について、期限を9月12日まで延長し、新たに8月20日からは、茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県を対象に追加することを決定した。さらに北海道や愛知など6道府県で適用中の「まん延防止等重点措置」には宮城、広島など10県が追加される。
さて、愛知県内での感染拡大が急速に進んでいる。
■ 愛知県の新規陽線患者数
8月14日(土) 698名
8月15日(日) 609人
8月16日(月) 571人
8月17日(火) 967人
8月18日(水) 1,227人
8月19日(木) 1,221人
大村知事は、政府に対する緊急事態宣言の要請について、「時間の問題」としており、入院患者数が今後増加傾向にあれば、ステージ4を待たず緊急事態宣言を政府に要請する構え。新型コロナが全国的に拡大していることから、知事が述べた通り、緊急事態宣言は時間の問題となっている。
一方、これだけ全国的に新型コロナが拡大すると、愛知県の要請を待たず、政府が全国に緊急事態宣言を発出する可能性もある。いずれにしても、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会提言がわかりやすく取りまとめられており、「緊急事態措置地域において更に行うべき対策」に取り組む必要がある。
■ 緊急事態措置地域において更に行うべき対策
〇 デルタ株の感染性と感染防止策
デルタ株の感染性はアルファ株と比して1.5倍。主な感染様式はマイクロ飛沫感染や飛沫感染。
〇 感染拡大リスクが高い場面
① 普段から一緒にいない人(同居家族以外等)との飲食や会合
② 長時間・大人数が集まる場面
③ 混雑した場所及び時間帯
④ 休憩室や喫煙所、更衣室でのマスクを外した会話
〇 感染リスクの高い場面
・百貨店の地下の食料品売り場(いわゆるデパ地下)
・ショッピングモール等の売り場を強力に抑制
・外出をなるべくしない。
・県境を越える移動について、できれば控える。
〇 クラスターの発生が少なく、感染リスクが比較的低く保つことができるイベントや施設は、感染防止
策を徹底した上で、利用可能
・観客が声を出さないコンサートや演劇
・映画館
・公園
・図書館や美術館等の社会教育施設