政府において新型コロナワクチンの接種に関する地域の負担を軽減し、接種の加速化を図るため、令和3年6月21日から企業や大学等において、職域単位でのワクチン接種がおこなわれている。(現在、新規の申請は休止)
職域接種は地方自治体やクリニック等の負担を軽減し、接種の加速化を図るため、賛同する企業や大学等(以下「接種団体」という)において職域単位での接種を可能とするもの。名古屋市内においても、大学、企業、栄地区の飲食店の団体、美容組合などが中心となり職域接種が承認され、コロナワクチン接種の加速化に大いに貢献している。私自身も一人でも多くの方々にワクチン接種していただくため、職域接種の推進に取り組んできて経緯がある。
さて、職域接種は、接種券(クーポン)が届く前に受けることが可能であることから、後日、接種団体である会社や大学等が接種券を回収し、誰が・いつ・どこで・どのワクチンを接種したかを記録する個人の接種状況を記録するシステム【ワクチン接種記録システム(VRS：Vaccination Record System)】に入力することになる。
しかし、職域接種を受けても後日、接種券を提出しない人が続出。VRSシステムにワクチン接種記録を書き込めない事態が生じている。接種団体も職域接種者に対して再三、接種券の提出を請求しているものの、いつしか連絡すら取れなくなっているのが実情だ。
さらに、ワクチン接種記録システムに個人の接種情報を記録できないことで、各自治体においても1回目、2回目のワクチン接種の記録を確認できないことから、3回目のワクチン接種券を送付できない事態に陥っている。
名古屋市においても、3回目接種の促進の必要から、接種券の提出をしない方への対応について、いかに対応すべきなのか検討する必要が出てきた。職域接種を受けられた方は、接種団体に対して必ず接種券を提出していただくようよろしくお願いします。
横井利明