昼は道原発連、夕方は「北の鉄路の存続を求める会」の宣伝に。原発の再稼働・新増設、在来線切り捨てを進める岸田政権では、道民の苦難が続くばかり。署名に応じたり、チラシを受け取る方の姿が目立ちました。
「核のゴミ」最終処分場に向けた、寿都町・神恵内村での文献調査も間もなく2年を迎えます。そもそも大事故などがあれば被害は一自治体にとどまらないのに、交付金を使って地域へという国のやり方が許されていいのか。責任が国でなく、地方へと押しつけられています。
鉄路も「維持したければ金を出せ」と、責任は地方自治体へ。しかし、広大な積雪寒冷地・北海道で鉄道事業が赤字になるのは当然で、だから国鉄の分割民営化の時に、国は基金を積んだのではなかったのか。それなのに公共交通を守る国の責任は、放棄されっぱなしです。
札幌駅では新幹線の延伸にともなう工事がおこなわれています。赤字を言うなら、いまJR北海道での最大赤字路線が新幹線。札幌延伸で黒字になるかと言えば、その需要予測はあまりに過大なのです。さらに赤字が膨らめば、北海道の鉄路は危機的になるでしょう。
新幹線トンネル工事にともなって出てくる有害残土(要対策土)は、予想される全量分の置き場も決まっていません。基準値を大幅に超えるようなヒ素やセレンなど、すでに各地で明らかになっています。結局、その置き場も地域へと押しつけられる。利益最優先のゆがみを直視せずバラ色の北海道を描いても、ツケは次世代にまわってしまいます。
それにしても鈴木知事は、このような国の押しつけ姿勢に追従ばかりではないのか。夕張市で鉄路は「攻めの廃線」と言っていたけど、それが市の貢献になったのでしょうか。
原発推進からの転換を。公共交通の維持に国が責任を果たせ。知事は道民の願いを受け止めよ。草の根の声を、しっかり広げていきたい。
【今日の句】どの町も 日本と世界の 中心地