こんばんは。 我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日は自身の後援会役員会を開催しまして、現在開会中の12月定例県議会に提出している「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例案」の現状や経緯等について説明を行いました。
皆様からのご意見や不明点等をうかがい、来週以降に執行部との協議及び各常任委員会にて質疑・審議を重ねていく予定です。
そして、本日は耐摩耗性にすぐれたセイルクロスのトートバッグをプレゼントしていただきました
強くて、軽くて、水に強いセイル生地。
産業廃棄物として処分されるのが一般的とされているセイルクロスをアップサイクルする取り組み。
類似しているのがリサイクルですが、アップサイクルとリサイクルの最も違う点は、資源に戻すか戻さないかという点です。
リサイクルというのは、不用品を粉々にして、製品が作られる前の資源の状態に戻して、再度、製品を作る手法です。
一方で、アップサイクルは不用品の素材や特徴をそのまま活かして、新たな製品を作り出すことをいいます。
つまりアップサイクルは元の製品の素材や特徴を活かしながら新たな価値を与えることで別のものを作る手法で、最近特に注目が集まっています。
新たな製品に生まれ変わらせることは、寿命を伸ばすことができ、環境負荷も抑えることに繋がるわけです。
特にファッション業界。
世界で1年間に捨てられてしまう衣類の量は9,200万トン(日本では45万トン)、着数にして約3,000億着が捨てられ、最終的に焼却・埋め立てされています。
ファッション業界はトレンドサイクルが短く、ファッション産業は毎年 2 年前からトレンドカラー、トレンドテーマを設定して準備が行われ、各ブランドは 単価を抑えるために必要量以上の生産をすることで過剰発注を行い、その結果、過剰在庫を生じて衣服が大量に廃棄されるということが常態化しているのです。
不法投棄によって途上国に服が山積みとなっている写真は目にしたことがある人も少なくないと思います。
また、化学繊維を含んだ服の埋め立てにより、土壌汚染も引き起こしているのです。
今後の見通しとしては、2030年に世界の人口が 85 億人となることにより、衣料の消費量が1 億 200 万トンに上昇すると言われており、それに並行して衣料の廃棄も1億3400万トン(現在から45%増)まで増加すると計算されています。
こうした背景からアップサイクルが注目されているのです。
実は洋服のリサイクル率はたったの12%。
複数の繊維を含む混紡素材は元に戻すことが困難なため、コストがかかってしまい、洋服に至っては廃棄に繋がってしまうのです。
アパレル業界の大量生産・大量廃棄については、政治家になる前から着眼しており、私自身、ファッションが大好きだったこともあり、エシカルファッションの展示会などによく足を運んでいました。 近年ではだれもが耳にしたことがあるような大手ブランドもエシカルに意識を傾けています。
ビジネスの利益追求に上に作り上げられた衣服の生産過程と大量廃棄から、環境環境に優しいモノづくりを目指し、新たな資源を使わずに新たな価値を生み出していくアイディアこそが、これからのビジネスのあるべき姿であると思います。
一人一人が手にしたものを大切に使い、いつもより少し丁寧に洋服と向き合い、環境に少しでも思いを馳せることで、問題解決の糸口は必ず見えてくると信じています。