検証委員会が2月14日にも中間報告を公表

名古屋城天守閣木造復元にかかるバリアフリー対策について議論する名古屋市が主催した市民討論会(令和5年6月3日)で、一部の市民から車いすを利用する障害者に対して、差別用語を使って批判したり、差別的な発言を繰り返したりした問題で、外部の有識者で構成する検証委員会は、2月14日(水)午前、中間報告を公表する。

この問題では市長や副市長、市の関係者の誰も問題のある発言を止めなかったばかりか、討論会終了後も市の関係者、市民の誰も障害者に声掛けすらしなかったことから、差別意識は一部の市民だけではなく名古屋市長や幹部にも広がっていたのではないかとの懸念が持たれている。

すでに検証委員会は、当日の市の対応などについて討論会に参加した市長や副市長、関係者等からヒアリングを行っており、中間報告では問題点の検証結果や再発防止策などについても取りまとめられる見通しだ。

そしてこの問題は名古屋城天守閣木造復元にも影を落としている。そもそも障害者に対する差別意識が市のバリアフリーの考え方に影響しているのではないかと考えられているからだ。

なお、この中間報告を受けて、2月16日(金)午後3時から名古屋市会総務環境委員会が開催され、中間報告について議会にも詳しい説明がなされるとともに、活発な質疑が行われることになる。また、障害者差別解消法を所管する財政福祉委員会、名古屋城天守閣木造復元を所管する経済水道委員会においても、予算に関する質疑の中でこの問題が取り上げられる見通しとなっている。
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横井利明
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