我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
総会等も多く重なり、6月議会を前に通常以上に忙しい日々を送っています。
昨日は資産経営課からレク、代表質問協議、議会事務局協議、来客対応、視覚障害者団体から要望のあった交通安全対策を県警へ要望、6月定例会に提案予定の議案及び予算案の説明、千葉県の新総合計画の説明、代表者会議の事前説明など盛りだくさんな1日でした。
今朝の新聞等に発表されましたが、執行部より6月議会の提出予定議案等の説明がありました。
熊谷俊人知事が選挙後初めて編成した予算案であり、知事が選挙公約等で訴えたものを政策的な事業として盛り込んだものです。
今回の補正予算額は816億67百万円。
予算規模は2兆1,858億17百万円となります。
我が会派として訴えてきた小児科医不足などの新規事業等は2月議会に上程されました当初予算に大きく反映されておりますが、今回の予算案の中でも、以下、我々が議会で質疑を行ってきた分野が具現化されました。
〇依存症対策➡民間団体(依存症当事者や家族の会)への支援
〇千葉県フリースクール活動支援➡フリースクールが行う不登校児童生徒を支援する活動に係る経費の一部補助。
〇農福連携推進事業➡「ちば農福連携フォーラム」を新たに開催
6月定例県議会においても、2月定例県議会に引き続き、会派代表として私が代表質問に登壇するので、我孫子市や県民の皆様、各種団体等と意見・情報交換等を密にしながら、また前に進められるように取り組んでいきます。
さて、今朝は小林さやかさん(参議院議員立候補予定者・国民民主)が我孫子駅にて駅頭活動されるにあたりアシストしました。
初めての政治活動で大変だと思います。
思い返せば私も14(15?)年前の初出馬の時は政治の世界は右も左もわからず…(気づけば私も28歳で当選して現在42歳)。
私は当初から現在も完全なる無所属で活動しており、仕事は県政であっても市政や国政の影響は大きく、連携が必要です。
正直、今の国政には不満がありますし、やはり経験や知識が豊富な人材、新しい風を吹き込む必要性を感じています。
そして、同じ感覚で政治活動ができる女性の同志を増やしたいと思っています。
政党に属さない私は政党政治である国政の選挙は関与しないことがほとんどですが、現状の政治に対する不信感などを連日、県民から聞いており、無所属という自分の芯は崩さない中で、個人的な繋がりの中で女性候補者を後押ししながら変えていけることをやりたいと思っています。
朝早くに待ち合わせしたのですが、お子様にお弁当作ってから我孫子に来たとのこと
3人のお子様を育てながらの政治活動には頭が下がります。
本日も駅ご利用の皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
ちなみに『女性政治家』という枠で言えば、私は当事者となりますが、性別で区切ることになんとなく違和感を持っていました。
女性幹部職員を増やす、女性議員を増やす・・・非常にわかりやすい政策ではあるものの、そもそも女性特有の身体的な負担(生理や出産等)がある中で、男性と同権ではありつつも、男性と同じように同じ職種で働くためには、まずは環境整備と意識改革は必須です。
同じ環境が整備され、意識が共有された上で性別に関わらず「適材適所」であるべきということを議会でもこれまで訴えてきました。
そこで、今日はこちらの書籍をご紹介します。
『女性政治家が増えたら何が変わるのか』
(集英社新書) 秋山 訓子 (著)
●女性が参政権を得たのが1945年➡78年経ってようやく衆院選の女性当選者の割合が15.7%
●2023年統一地方選で女性が半数以上となったのは1788地方議会中9つのみ。女性の首長は64人のみ(女性初の市長が誕生したのは1991年:ほんの30年前)。
●女性が一人もいない「女性ゼロ議会」は89もある。
こうした様々なデータをもとに、何故女性政治家が必要であるか、という考察や分析がなされているわけですが、私は「女性」というだけで短絡的に女性政治家を増やしていく政策は賛成とは言い難い立場ではありましたが、改めて課題を精査すると、今の日本の政治に女性が必要な意味を見出せてきました。
日本の女性政治家割合は世界的に見ても低いことは言うまでもないわけですが、筆者は今の古い体質の政治に求められているのは政治から遠い「女性」だけではなく、「新しい風」であることも東京都都知事選の例を出しながら説明しています。
女性である蓮舫氏よりも石丸伸二氏が得票数が多かったのは、「政治経験が長い職業政治家の蓮舫氏よりも思い切った改革ができ、より政治家から遠く他の仕事でキャリアがある石丸氏が期待された」と分析しています。
「年長の男性」に占められていた特定政党による政治は既得権益にまみれ、改革はなされず、おのずと政策は偏って停滞を招いている政治の世界に女性や新参者を吹き込むことにより、これまで日が当たっていなかった問題が可視化され、課題として認識されせ、政策として作りこんで解決に向かわせることができるということを強調されています。
その例として生理政策や未婚の寡婦控除、子どもの貧困などが挙げられます。私も取り組んでいます。
これは明らかに「女性議員が増えた」ことによるものです。
このように女性議員が増えたことで政策はどんどんと刷新され、多様化が進んだ社会において、政治家も多様化することは当然のことです。
そもそも人口の半分は女性であるというシンプルな話でもあります。
そして、日本にはあまりにも女性政治家が少ないがために女性政治家のイメージを持ちにくいだけではなく、女性で政治家になることに対し特殊な変わり者と思われ、逆に女性が政治家になりたくない、と思ってしまっていたことも指摘されています。
これは私も経験しました。
「あんな男だけの世界はやめておいた方が良い」と何度も多くの市民から言われました。
しかし、放置していたらずっとそのままになってしまう。
私には家族にも親戚にも政治家はいませんが、政治から遠い人間で女性だったからこそ、政治の世界の異常さに気づき、変えなくてはならない、と思ったのです。
そこで、変わり者だとか批判を受けても甘んじて受け、一人でも女性議員や生活者視点のしがらみのない仲間を増やして変えていこうと思っています。
【6月補正予算案】熊谷知事再選後初の政策的事業予算計上へ/女性政治家を増やす意味
