ニシン漁で栄え、往時をしのばせる番屋が残る留萌地方。スタートした小平町の道の駅では旧花田家の番屋が隣接しています。道の駅館内には大漁旗が掲げられ、当時の様子を復元した模型などもあり、歴史の一端を学ぶことができます。
昨日も書きましたが、放流事業などの努力が積み重ねられるなかで各地で群来(くき)が見られるなどの変化があります。漁業者だけでなく、海に流れる水を守るためには森林管理も欠かせません。森林保全に多くの漁協が力を入れている理由も、ここにあります。自然の恵みのもとに私たちは生きているということを、道内をまわるたびに実感します。
金木直文・羽幌町議の案内のもと、小平町から街頭演説にまわりました。鬼鹿地区ではスタスタ歩いてくる高齢男性がいて、あいさつに行くと「がんばってくれよ」とグータッチのポーズ。苫前町古丹別や羽幌町商店街でも、わさわさと店から出てきて話を聞いてくださる方が相次ぎ激励もいただいて、本当にありがたい。東京都議選で日本共産党が前進したことや、政府のコロナ対策に対する不満などが、このように現れていることは間違いありません。
苫前町では福士敦朗町長へ表敬訪問。道内に先立って風力発電を始めた同町ですが、福士町長がめざす再生可能エネルギーの姿は「地産地消」。政府が「脱炭素」を掲げる以上、原子力からの脱却も含めた青写真を明らかにしていく必要があります。国会議員秘書を務められた経験もお持ちなだけに、言葉の重みとともに「住み続けたいと住民が思える町づくりを進めたいんです」との思いを国が後押しできるように、私も力を尽くさねばと思いました。
羽幌町では北るもい漁協と、るもい農協を表敬訪問。漁協では今隆組合長・蝦名修専務さんが時間を割いてくださり、魚価の低迷や密漁対策、規制改革推進会議が強引に進めようとしている「水産改革」などが話題に。冒頭に書いたようにニシンが好漁の一方で、サケや甘エビの資源不足・資源管理が心配だといいます。あわせて食育・魚食についての話にも及び、今組合長から「魚は主食か副食かと、水産庁に問いただしたこともあるんだよ」とのエピソードもうかがい、海の囲まれた日本だからこそ水産業の位置づけを高めるべきとの思いを強めました。
るもい農協は合併したことから、稲作・畑作・酪農・果樹など増毛町から天塩町まで幅広く網羅する地域となりました。稲作も初山別以北はもち米、以南はうるち米なのですが、やっぱり価格下落が心配になります。長谷川裕昭組合長も「30町歩以上を抱える農家もいて、1俵あたりの下落が大きければ来年の営農も心配されます」と述べられました。こういう時こそミニマムアクセス米の輸入を一時的に止めるぐらいの姿勢を示すべきと、私からも強調しました。根本的には食料自給率を引き上げることが大切だと話が一致。私も力を尽くしたい。
初山別村に住む党員さんも金木町議宅に足を運んでくださり、短時間ですが交流も重ねました。各地に仲間がいることの喜びを実感です。明日からは上川管内をまわります。
【今日の句】この海も 大地も命 支えてる