2021年11月3日:パート2 夕方。熱い紅茶を飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。 衆院選挙は、(ひとことで言うと)岸田自民党の勝利だった。結果として、(選挙前の議席からは減らしたものの)単独で「絶対安定多数」と呼ばれる261議席を確保したからだ。政権与党の公明党も議席を増やした。 保守王国群馬県でも、自民党が圧勝した。県内の5つの小選挙区は、全て自民党の現職が当選。比例区でも、野党候補の復活を許さなかった。公明党も、悲願だった北関東の比例議席奪還を果たした。 自民党の国会議員を24年間も務め、前回の知事選では自民党と公明党の推薦を頂戴して初当選した現職知事として、(個人的には)とても嬉しいニュースだった。 驚いたのは、衆参合わせて、群馬県内の野党議員の議席が消滅したこと。これは55年体制以来、初めてのことだ。地元紙(上毛新聞)が今日の1面で、「保守王国、当面無風か?」と分析した理由がよく分かる。 しかしながら、5つの選挙区が「自民党にとって、本当に盤石か?」と言われると、実はそうでもない。今回、本当の意味で「野党統一候補」が擁立されたのは、群馬4区だけだった。万一、他の小選挙区でも野党連携が成立していたら、互角の戦いになった可能性が高い。敢えて、「勝って兜の緒を締めよ!」と申し上げたい。 ある政治家の選挙の強さ(地元での人気)を測る基準は、「得票数」ではなく、「得票率」だ。そりゃあ、そうだろう。各都道府県で人口が違うし、その時の投票率によって、候補者の得票数は変わって来る。 この視点から、県内5つの小選挙区で当選した現職候補の数字を見ると、次のようになる。『令和3年衆院選:小選挙区当選者の得票数&得票率(推計値)』<投票率:53、89%>群馬1区:中曽根康隆:11万244票: 得票率(56、3%)群馬2区:井野俊郎: 8万8779票:得票率(54、0%)群馬3区:笹川博義: 8万6021票:得票率(54、6%続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』