見通しが持てる農業政策を

 道議会の第2回定例会・開会日宣伝に参加した後、今日は石狩市・当別町へ。自公政治のゆきづまりで、くらしも農家も不安の毎日だとの声が次々と寄せられました。道議会では真下紀子道議とともに、丸山はるみ道議が初めての論戦に挑みます。

 石狩市では、松本喜久枝・蜂谷高海の両市議と街頭宣伝や「語るつどい」へ(山崎祥子市議は議会での質問でした)。風が強いなかでしたが、宣伝では3人・4人と足を止めて聞いてくださる方が。今の国政のおかしさを、多くの方が感じている表れです。

 宣伝後に「これでもマイナンバーを進めようとするのか、強制のように進めていいのか」とお怒りの方、「ジェンダー平等の話を、もう少し詳しく教えてください」という方など、次々と声がかかります。お2人とも「共産党を応援していますから」とも話してくださり、本当にありがたい。

 その後の「語るつどい」では、先月の石狩市議選挙で支持を広げてくださった方が入党してくださいました。「まだまだ共産党を悪く言う人もいる。本当の姿を知ってもらわないと」との言葉が力強い。私も元気をいただきました。

 当別町では、農家のみなさんから現状を聞きました。今年は雪解けが早かったこともあり、秋まき小麦も順調とのこと。とはいえ資材や肥料の高騰など負担が増えているなか、話のほとんどが水田活用交付金(水活)の見直しにかかわることでした。

 親から農家を継いで15年という方は、小麦を中心に牧草などへと転作してきました。水活の見直しは「はしごを外された、としか言いようがない」と苦笑。近隣の農家から農地を受け入れて規模を拡大したこともあり、基盤整備や機械購入などの費用も膨らみます。その支払いを含めた今後の見通しが不透明なのですから、水活の見直し方針は本当に罪深い。

 当別町は泥炭地であったことから畑に向かないとされてきましたが、品質を高め、収量を上げる努力を続けてきました。それを「5年に1度は水を張れ」とされて、土壌が変わってしまわないか、そもそも暗渠も水路も古くなって改修負担が重い、など心配は尽きないのです。

 実際に水を張った農家がいて、その様子を見ながら残り3~4年で方向性を決めていくとのこと。「そうなると一気に水の需要が増えて、ダムの水も足りなくなるのでは」と冗談めいた話も出ましたが、現実には多くの矛盾に直面しているのは間違いありません。

 「経営所得安定対策で減収分をまかなえるようにできないか」「5年に1回は水を張れというなら、すぐ復旧できるように国や道が条件整備のお金を」「畑地化して生き残れるような価格保障と所得補償を」など、多くのご意見もいただきました。「今後はどうしたらいいか、いつも頭から離れません」と、ぽつりと語った後継4年目の方の言葉も胸に留めたい。

 「これからの支払いを控えている若い農家、後継農家にとっては死活問題。見通しを持てる農政にしてほしい」との言葉を、重く受け止めなければ。農業は10~20年のサイクルで考え、それに見合った施策が必要なのです。地域の維持と食料の確保・供給は、何より政治の責任です。しっかり国政へと反映していきます。

 【今日の句】地に足を つけた政治を 今度こそ 
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畠山和也
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