あなたの署名があったから

 核兵器禁止条約が国連で採択されて6年。批准は68ヵ国となり、日本政府に条約参加を求める意見書も659地方議会に広がりました。核廃絶は現在進行形、このまま歩みを止めずに「核のない世界」をめざしましょう。

 採択の日にあわせ、道原水協などのみなさんが取り組んだ街頭宣伝。参加してチラシを配っていると、「少し話したいんだけど」と自転車を止める方が。核兵器のことではなく「原発再稼働の報道が出てるけど、どう思う」と切り出しました。

 「処理できない『核のゴミ』が出るので、再稼働すべきでないと思います」と答えると、「それなんだよ」と声のトーンが上がって、「次の世代に負の遺産を残したらダメ。日本は世界でただひとつの被爆国なんだから、核兵器も原発もダメなんだ」と力を込めて話されるのです。

 まわりを見ると署名の呼びかけやチラシを配っているスタッフへ、次々と声がかかっています。今の政治がおかしい、どうすれば変えられるのかと、多くの方が悶々としている現れです。私に声をかけた方も、岸田政権にお怒りでした。

 しかし、この方は「署名をしても、岸田首相には効かないよな」とあきらめ気味。この間の国民無視の様子を見れば、その気持ちもわかります。でも世界は変わり、核兵器禁止条約の発効まで進んだのは、あなたの署名があったから。何より被爆者のみなさんが、あきらめずに声をあげてきたからです。

 それでも署名に至らなかったのは残念でしたが、私の言わんとすることは理解してもらえた様子。こういう話し合いの1つ1つが大事なんですよね。

 「戦争させない市民の風・北海道」の新しい共同代表・事務局のみなさんがあいさつに見えられ、私も参加して懇談の時間を持ちました。市民と野党の共闘の再構築へ、私たちへの要望も含めて、率直な意見を交わしました。

 立憲・泉代表が日本共産党との選挙協力はしないと明言したり、候補者調整は必要と言ったり、まずは基本姿勢を明確にしてほしいと思うのです。あわせて、私たちとしての努力が必要な点には、しっかり取り組みたい。

 政策合意より数合わせの選挙協力を話し合ってきた自民と公明の関係を棚にあげて、「立憲共産党」など共闘を揶揄する与党議員や一部マスコミがあります。ましてや自分たちの悪政を隠して野党攻撃など、筋が違う話ではないでしょうか。

 野党側も選挙目当てで、有権者から見透かされるようではダメに決まっています。だから政治を変える旗印をはっきりさせて、お互いに本気の取り組みが伝わるようにしなければならないと思います。野党のふりした政権の補完勢力=維新・国民民主との違いも、はっきりさせていかなければ。

 明日、札幌市南区で立憲・道下大樹衆議院議員と私との市民懇談会が計画されています。楽しみです。冒頭で紹介したような、政治を変えたいと願う方々の期待に応えられる取り組みを、しっかり進めていきたいです。

 【今日の句】天の川 見えるきれいな この星を
PR
畠山和也
PR
はたやま和也をフォローする
政治家ブログまとめ