自民党は誰を守っているのか

 草を食む馬を横目に、今日は新ひだか町・新冠町へ。話題は基幹産業の農林漁業にとどまらず、ある農家はパー券問題で「もう自民党ではダメ」。不満の根深さが伝わります。

 新冠町はピーマン、新ひだか町はミニトマトや花卉の生産が盛んですが、ある花卉農家では「油類にかかる税金が多すぎる」と、燃油・資材高騰への悲鳴は尽きません。

 軽種馬産地にちなんだ「万馬券」というブランド米があるものの、米作農家は苦境続きで先が見通せず。その軽種馬は投資目的かと思われるほどバブル化していて、過剰生産への心配もあるといいます。

 雪の少ない日高地方ゆえ、施設園芸からの新規就農者は少なくありません。そのハウス農家が2018年の豪雪で倒壊に襲われ、急いで駆けつけ、国などへ要望したことを思い出します。新規就農者に対する支援策の充実も聞きました。

 一昨年には赤潮、今夏は高い海水温という変化に襲われた漁業者は、二重三重に苦しい。秋サケの漁獲はピークの1割に過ぎず、昆布も根腐れのため来年が心配されます。燃油などの高騰は共通です。

 さらに福島第一原発からのALPS処理水(=汚染水)放出で、中国へ輸出しているナマコやカレイなども行き先がありません。東電との補償交渉も厳しさが見え、廃業が迫られたという加工業者も。こうなると、五重六重に苦しい。

 そのうえ、農産物ともども価格転嫁が進まないのです。低賃金・低年金に重税・高保険料ですから国民の購買力も上がらず、そのため小売価格は安いまま。結局は生産側に、あらゆるしわ寄せが来るという構図です。

 いったい自民党は、誰を守っているのでしょうか。農家や漁師には生産性・水揚げと自己責任を迫りながら、自分たちは業界にパーティー券を買わせての裏金作り。現場から根深い不満が出されるのは当然です。たつの広志道9区予定候補が同席され、新ひだか町・川合清町議、新冠町・武藤勝圀町議には大変お世話になりました。

 この政治を変えようと、40代の方が再入党されたことが嬉しい。体を壊したため党の活動から離れていたのですが、あまりにひどい現状を憂いていたとのこと。歩けば希望は見えてくると、心から確信です。

 【今日の句】やり過ごす政府に 不満は最高潮

PR
畠山和也
PR
はたやま和也をフォローする
政治家ブログまとめ