北海道・全国どこにもカジノはいらない

 IR誘致は見送りと鈴木知事が表明! 火種は残るといえ、苫小牧市民や自然環境を守ろうとの声、道民世論が大きな力になりました。

 国への認定申請期間は2021年1月4日~7月30日とされています。逆算すると残り1年余りで「実施方針の策定・公表」→「IR事業者の公募・選定」→「区域整備計画の認定申請」と進まなければならないので、今の道議会が態度表明のリミットとされていました。

 全国での認定上限数は「3」とされているので、鈴木知事が「来たるべきときには挑戦できるよう準備を進める」という「来たるべきとき」とは、突然の変更がない限り、かなり先になるかと思われます。北海道はもとより全国でカジノはいらないと、引き続き北海道での反対世論を広げていかなければいけません。

 先日の函館でも、表敬訪問でまわったところで観光振興が話題になりました。私からは、カジノ誘致でなく北海道の強みを生かしたコンセプトづくりと、地域に根付いた観光関連中小業者への支援を強めるべきではと応じました。例えばホテルでも、全国にチェーン展開している業者は資本力があるものの、地域の業者には設備投資する体力さえ厳しい実態があります。

 前にも書いたことがありますが、いま道内では観光介助士の資格を持った関係者を増やそうとの取り組みが広がっていて、高齢や障害を持った方でも安心して観光できる「やさしい観光地」づくりを進めてはどうかと私は言ってきました。社会全体のバリアフリー化促進にも重なっていくと思います。

 喜びを得るための観光が、カジノによって汚されてしまったら本末転倒。私も住んでいた苫小牧市はウトナイ湖や樽前山など自然環境が豊かな地域ですし、白老町や登別市など温泉地とも近接しています。そう考えればJR日高本線だって維持して、日高管内へのアクセスも利便性あるものにしていければいいのにと心から思います。

 地域に希望をつくるための知恵・政策や発信も、さらに磨かなければとも痛感します。(ちなみに写真は今年の1月に札幌で開かれた「IRショーケース」での、ハードロック・ジャパン社の模型展示です。よろしければこちらもご覧ください)

 【今日の句】観光の名で ギャンブルは許されず
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畠山和也
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