今年も「介護に笑顔を」集会は熱く

 11月11日は「いい日、いい日」に掛けた、厚労省が定めた「介護の日」。毎年おこなう「介護に笑顔を!北海道連絡会」の集会に、今年も参加しました。いい介護をと願う職員ら100人が集まり、寒さのなかでも熱い思いが交流された集会になりました。

 訪問介護にて働く私のいとこから、限られた時間で余裕なく働く現状を聞きました。「利用者の話を聞くのが好き」だと話していた友人は、体を壊したため五十代で退職せざるを得ませんでした。低賃金や人員不足、制度の不備などで、つねに現場はギリギリの状態です。

 今日も処遇改善などを求めるスピーチが相次ぎました。「私が卒業した介護専門学校は、いまは保育専門学校に。働く環境をよくして、若い人が働けるようにしないと」「ヘルパーをしていますが、誰でもできる仕事ではない。国家資格に見合った処遇を」という訴えにこそ、岸田首相は耳を傾けるべき。

 「利用料があがれば、受けられる介護サービスが減る。認知などが進まないかと心配になります」「値上がりで食事の節約も限界。調理師として、栄養あるものをと思っているのに」など、自分たちの実態だけでなく、利用者に心を寄せたスピーチも次々。やさしい言葉の1つ1つは、命と健康、尊厳を支える介護職だからこそと思いました。

 先月おこなった政府要請で、私も厚労省へ介護保険制度の改善を求めました。医療分野の担当者は、来年の診療報酬に賃上げなどを反映させたい旨の回答でしたが、介護分野の担当者からは賃上げの「ち」の字もありません。私が指摘して、言い訳がましく「現場の厳しさは認識している」と述べたのでした。

 政府は補正予算で、介護職員に月額で約6000円の賃上げとなるよう計上しました。しかし、ケアマネジャーなどは対象外だし、そもそも全産業の平均賃金から見れば6000円では一桁足りません。今日のような集会を開く意義は、本当に大きい。

 ケアプラン有料化などが打ち出されていた昨年、このような集会や要請で反対の声が相次ぎ、実施できず先送りさせることができました。介護の意義ややりがいを、国がみずから壊していいのか。私も国へ「介護に笑顔を」と、さらに迫る役割を果たしたい。

 【今日の句】語呂だけで済まさず 本気でいい介護

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畠山和也
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