自民・長谷川岳参議院議員による威圧的言動や、同氏のもとへ道職員らが度重なる出張と特別の「お礼」など、いち議員と自治体職員の関係として不適切が過ぎるのではないでしょうか。他の議員にも同様のことがないのか、これを機に明らかにして見直すべきです。私も政府や自治体職員にお会いして、現状や課題の説明を受けたりします。それぞれの抱える仕事の時間を割いて対応するのですから、その点の謝意はきちんと示します。考えの違いがある場合も、言葉を荒げるようなことはありません。そもそも三権分立の日本で、立法府と行政府の間に緊張関係はあれど、主従関係とはなりません。地方自治体も国とは対等の関係で、まして国会議員が自治体職員を従わせるようなことなど考えられない。長谷川参議の件は、報道以外の全容も含めて、まず明らかにされるべきです。官僚希望者が減っていると言われ、その背景の1つに国会対応があるとされています。野党議員の質問通告時間が遅いのではと話題にされますが、与党議員から無理難題を押しつけられたり、安倍政権時の公文書改ざん・隠ぺいなど「官僚の良心」を壊してきた結果が大きいのではないのでしょうか。国会議員も地方議員も、行政職員と自律的な関係をもつことは、政策上の前進にも有意義であるはずです。一方で、官僚などにも政治的な動向がある場合もあるので、それには正確に対応できる政治家としての力量も必要でしょう。しかし、その力量とは威圧ではないはずです。何より私自身も議席を回復して、きちんと役割を果たせるようにならないと。【今日の句】全体の奉仕者 ゆがめず尊重を