国際水準との隔たりは大きい

 河川でのサケ捕獲は先住民族が持つ「先住権」--札幌地裁は、この訴えを棄却しました。ラポロアイヌネイションが提訴したのは2020年。今年2月に亡くなられた差間正樹さんからは、遺骨返還や差別撤廃とあわせて何度も話をうかがいました。今回の判決を、差間さんはどのような思いで聞かれたでしょう。

 文化や伝統が奪われて、アシリチェプノミ(サケを迎える儀式)の経験もない会員もいたと言います。アイヌ施策推進法は成立したものの、日本政府としてアイヌ民族への謝罪はないまま。先住民族と認めながら先住権は認めない、その問題と根が1つのように思います。

 江戸時代以前に、独占的に有されていたアイヌ民族の漁業権が不当に奪われた歴史について、国や道は認否を避け続けたと言います。今日の判決で、河川は公共の物であるから「特定の集団が排他的に漁業を営むことは困難」と述べたものの、過去の不当性については踏み込まなかったようです。

 つまりは形式的な判決にとどまったということか。国際水準である2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」から見て、日本の現実は隔たりが大きいと言わざるを得ません。権利回復へと前進させるため、私も力をあわせてがんばります。

 今日は札幌市北区で、宮内しおり・道2区予定候補の宣伝キャラバンに参加させてもらいました。「青年・学生の願いを国政へ」「ジェンダー平等の日本に」と呼びかける宮内さんに、たくさんの期待の声が寄せられていました。小学生からも「がんばってください」と激励がありました。

 宮内さんは、午前中に入党決意者を迎えたそうです。嬉しいことに街頭演説に参加されて、「しんぶん赤旗」日刊紙を購読される方もいたとのこと。これだけ行きづまった自民党政治を変えるため、自分も何かしたいと感じている方が多くいるんですね。

 風も冷たくなるなかで、多くの党員・後援会員さんが来てくださり、私も元気をいただきました。比例議席回復へと、力を尽くしていきたい。

 【今日の句】大地から 略奪したのは 誰だった
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畠山和也
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