原発に頼らない未来を北海道から

 朝の定例宣伝や会議、昼は道原発連が呼びかけた北電前の宣伝・抗議行動に参加。先日の株主総会で泊原発の早期再稼働をめざすとしたことに、撤回や廃炉を求めての行動です。多くの団体・労組からのスピーチがあり、原発に頼らない未来を北海道からと、私もマイクを握りました。

 道内での発電量は、昨年度に初めて再生可能エネルギーが4割を超えるなど広がっています。西日本では原発の発電が優先接続され、いわば再エネが「捨てられている」状況もあり、北海道で泊原発を動かせば同じ事態になりかねません。もったいないことだし、ドイツに倣って「優先接続ルール」の見直しこそ、国が進めるべきではないのか。

 「核のごみ」だって安全な処分方法は決まっていません。科学的議論も国民的議論も途上なのに、カネの力で「調査」を押しつけ、原発再稼働でさらに「核のごみ」を増やすことでいいのか。「トイレなきマンション」と言われてきた原発で、「後は野となれ山となれ」という無責任はやめる時ではないのでしょうか。

 そもそも過酷事故が起きれば命も健康も、地域も生業も失うことになります。だから安全性を重視と言っても、泊原発は今もなお規制委員会の審査で「合格」となっていない。活断層の存在など、そもそも立地している地域に問題があったのではないか。いくら安全性を施しても自然条件が上回ってしまえば、危険な原発に対する「合格」は出ないのですから。

 今も東京電力福島第一原発は事故の最中で、デブリを取り出すこともできていません。過酷事故は住民だけでなく、経営する電力会社にとっても大打撃になるもの。早く原発をやめた方が経営リスクも回避できるのではと、くりかえし私も北電へ要請してきました。全道の安定的な電力供給に責任を負っている企業として、真摯に受け止めてほしい。

 カギは、やっぱり道民世論。原発に頼らない北海道を選ぼう、その可能性はおおいにあると前向きな訴えも広げていきたい。私も力を尽くします。

 【今日の句】原発の 異質な危険を 直視して
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畠山和也
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