いまだ原発事故は終わっていない

 道原発連が毎月11日におこなう街頭宣伝。原発事故の被害とともに、宮城県石巻市出身の私にとっては地震・津波被害の記憶も消えません。地震大国・日本に原発は必要なのかと、今日も私から訴えました。能登地方の復興も心配だし、政府が優先してやるべきは災害対応ではないのでしょうか。

 修学旅行なのか、中学生か高校生らしい生徒たちの姿がありました。きっと「3・11」の記憶はないか、薄いことでしょう。どんな自然災害もそうですが、「3・11」も継承を必要とする年月が過ぎてきています。今日のように定期的な宣伝をおこなうことも、大事な継承の一環と位置づけたい。

 地震の直後、石巻市にいる父は「母さんを迎えに行く」と車を走らせてから連絡が取れなくなり、妹とは「二階にいるけど、下にまで水が来ている」との話で電話は終わりました。被害の映像をテレビで見ながら一睡もできず、もう無理かと覚悟も決めていました。幸いにして無事が確認できた時は、全身が脱力するかのようでした。

 福島では加えて原発事故ですから、当時の被害の深刻さは今でも想像を絶します。いまだ事故は終わっていないし、故郷に帰れない方も多くいます。かつてない苦しみは終わっていないのに、岸田政権が原発回帰を決めるとは本当に許されない。

 原発を動かせば必ず出る「核のごみ」も、最終処分の結論が出ないまま、寿都町・神恵内村での文献調査が進められました。このまま北海道に押しつけるようなことも認められない。北海道が好きだからこそ、カネの力でゆがめるようなことは許されないのです。

 地方自治体では人口減少が進み、先が見通せない深刻な実態もあります。原発や「核のごみ」のお金に頼らない選択肢をいっしょに考え、国が支援を強めるようにと私も力を尽くします。前向きな地域政策も急ぎたい。

 【今日の句】誰だって あの日の故郷 戻りたい
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畠山和也
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