危険なオスプレイの飛来中止を

 陸上自衛隊の実働対抗演習における一環で、陸自オスプレイが21~23日にかけて北海道に飛来します。昨年11月に米空軍オスプレイが墜落し、再発防止策も明確でないなか、同型機の飛行訓練は中止をと道防衛局へ要請しました。

 北海道の飛来予定は21日に丘珠駐屯地へ、22日に丘珠→帯広→旭川の各駐屯地、23日に旭川から木更津駐屯地へ、とされています。旭川では14日に旭川共同行動実行委員会(日本共産党旭川地区委員会など9団体)が、市へ中止の要請をおこなっています。

 今日は丘珠駐屯地がある道2区・宮内しおり予定候補(比例重複)と、太田秀子(東区)・長屋いずみ(北区)両市議とで申し入れました。オスプレイの構造的欠陥、住宅密集地の上空を飛ぶことへの市民の強い不安などを代弁し、あらためて飛来の中止をと求めました。

 米空軍の調査報告書では、墜落事故の原因を「左側ギアボックス(変速機)の壊滅的な故障」「(警告灯が表示されても飛行を続けた)操縦士の意思決定」と結論づけました。重大なのは、ギアボックス内の歯車に入ったひびの「正確な根本原因を特定することができなかった」という点です。

 木原防衛相は「オスプレイの安全性には問題ない」「形あるものは必ず壊れる。そういうことがあるので警告灯が付いている」と開き直り、高い事故率にも目をつぶっています。住宅街での墜落となったら大きな被害が出るのは必至なのに、「安全神話」にしがみつく姿勢は容認できません。

 全道の地方議員による対道交渉・出先機関交渉の一環として、道防衛局への要請は21日に準備していたのですが、今回のオスプレイ飛来予定を受けて前倒しとなりました。じゅうぶんな回答も準備されていないため、あらためて21日に全道的課題とあわせて要請します。

 そもそも陸自のリリースには、今回の演習の特色として「機動展開に引き続く連隊規模による実働対抗演習をより実相に近い作戦環境下で実施」とあります。「より実相に近い」とは、より戦場での戦闘を想定した演習ということでしょうか。

 オスプレイのみならず、いっそう「戦争する国づくり」への具体化ではないのか。憲法を守り活かす政治への転換をと、くりかえし訴えていきたい。

 【今日の句】欠陥に目を伏せ どこが安全か
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畠山和也
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