決して苦労を人に見せず、いつも穏やかな熊谷裕・北見市議の訃報を聞き、本当に残念でなりませんでした。告別式に足を運んで心からの感謝を伝え、社会変革の遺志を継ぐことを約束してきました。市議5期目の真っ最中で、まだ67歳。心からご冥福をお祈りするしかないのが、重ね重ね残念です。
すい臓がんが見つかった2年前は、医師から余命半年と言われていました。しかし抗ガン治療と本人の努力、ご家族の献身もあり、先月の定例市議会でも質問に立ちました。質問冒頭の「日本共産党の熊谷裕です」との声にも張りがあり、党派を超えて安堵が広がったと聞きました。ところが議会終盤に体調を崩し、今月14日に亡くなられたのです。
市民からの相談は年間100件以上、党機関の活動もおこない、夜遅くまで民報作成や質問準備などに取り組んでいた姿を、私も何度も目にしてきました。誰かのせいにするようなことは言わず、「市民に選ばれた議員だから」と最期まで責任を果たしてきた熊谷さんは、独学で社労士などの資格も取った努力家でした。一方で2人のお子さんを愛でる典型的な親バカぶりは有名で、尊敬する人を聞かれて「妻です」と迷わず答えていたとのエピソードも今日、初めて知りました。誰からも「熊ちゃん」と呼ばれた親しみやすい笑顔に、もう会えなくなるのは寂しいとしか言いようがありません。
しかし、「命を大切にする社会」をめざしていた熊谷さんの思いに応えるのなら、やっぱり前を向いてがんばるのみ。目の前の道2区補選勝利、そして衆議院比例議席の奪還、来年に控える北見市議選で3議席回復まで、私もいっしょに力を尽くしたい。遺影に誓って北見を後にし、また明日から札幌北区へ入ります。
熊谷さん、ありがとうございました。ゆっくりお休みください。
【今日の句】くり返し 言えど足りない ありがとう