水産の町を支えて

 明日から北関東へ、その前泊で仙台に来たということもあり、石巻市と女川町で三浦一敏・宮城県議団長と水産関係や女川原発の実情をうかがいました。石巻市では齋藤正美市長に、表敬訪問もさせていただきました。


 高い海水温の影響と思われる生育不良やノロウィルスの発生(今は出荷再開されています)などもありましたが、カキむき場は慌ただしい。

 生食と加熱用では価格も違うし、関係者の要望を受けて県でも支援策をと、三浦県議も議会で取り上げています。

 なにしろ主力のホヤが壊滅的な打撃を受けています。ギンザケも稚魚の斃死がありました。南洋系の魚種が多く水揚げされるようになりました。

 石巻市でも女川町でも、共通して「今後の見通しが持てない」と漁師のみなさん。ホヤからカキ養殖に変えるという方も、設備投資の負担が重い。

 「原発事故以前に戻ってくれたら」との話も。ホヤなどの禁輸が続いたうえに海水温の上昇ですから、漁師の自己責任でとどめてはならないのです。

 三浦県議との写真は「世界の牡蠣王」と呼ばれた、宮城新昌氏と宮城一族の功績を称えた顕彰碑。

 垂下式養殖の普及だけでなく、ヨーロッパ各地で牡蠣が絶滅の危機に瀕したときに、石巻を中心に種ガキを送って再生に貢献したという歴史があるのです。

 女川原発を間近に見ながら、元町議の高野博さんから、この間の再稼働をめぐる現状や女川原発の問題点を詳細に聞きました。明日は東北電力への要請もあるとのこと。

 福島第一原発と同じ沸騰水型で、避難計画も実効性が疑問視されています。再稼働しながら1週間もしないうちにナットの緩みで停止するなど、安全性も疑わしい。

 課題もしっかり学んで、明日は栃木県・群馬県へと向かいます。

 【今日の句】この海と 生きる喜び 浜にあり

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畠山和也
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