貴重な湿原や希少動植物を守るには

 明日の中央委員会総会に参加する前に、岩渕友参議院議員の力を借りて、環境省からのレクのため国会へ。テーマは釧路湿原周辺のメガソーラー建設についてです。まとめは落ち着いてするとして、端的に記しておきます。

 報道もくり返されている釧路市北斗地域での建設工事は、国立公園内ではありません。しかし、4・2haに約6600枚という規模で、特別天然記念物であるタンチョウやオジロワシなどへの影響が懸念されています。規模は大きく思えますが、アセスメント対象になる規模ではありません。

 文化庁の見解をもとに釧路市教委が再調査を求めたり、環境省も昨日から、釧路市にて聞き取りなどをしています。

 今日の報道では、道から許可を得ず着工した森林法違反の疑いがあり、道は工事の一部中止を勧告したと報じられました。

 釧路市では、今月の市議会に条例案が提出される予定です。しかし、着工された工事に遡及することは現行の法令上も難しく、上記のように日々の情勢も変化しています。

 私も釧路市に住んでいたこともありますが、湿原や希少動植物に対する市民の思いはひときわです。様々な努力があり、例えばタンチョウは生息数も増えてきています。

 湿原は観光資源でもあるだけに、開発と自然保護の調和については、くり返し議論もされてきました。その結果、海岸線より6km北側からを国立公園とした経過があります。

 再エネについては市も多くの市民も否定しないものの、全国からの反響もあり、あらためて議論と運動が広がっています。今回の工事現場で言えば、オジロワシの生息にかかわる場と専門家から指摘されています。

 今日のレクテーマは、これらについての基本認識、「種(しゅ)の保存法」とオジロワシなどの保護増殖計画について、釧路湿原の鳥獣保護区についてなど。党釧路市議を通じて、情報も提供いただきました。

 これまで釧路での鳥獣保護区は、おおむね国立公園内でした。拡張するには地権者との合意が必要となります。財産権との関係で、簡単に拡張とはなりません。 

 工事を進めるなかで、歴史的埋蔵物が見つかるときがあります。多くは事業者が工事を止めて、延期などの措置を取ることもあります。希少動植物などで新たな知見が発覚した時も、同様のことと思います。

 今回の件だけでなく、再エネ大規模施設と自然環境保護との調和は、各地で問題となっています。ケースごとに事情も違うだけに、あらためて課題を蓄積・反映してもいきたい。

 党釧路市議団でも「つどい」を計画しており、今日の内容ももとに私から話す予定にしています。大事な自然環境を守ることに、私も力を合わせていきたい。

 【今日の句】やみくもな開発 国でも規制へと

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畠山和也
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