北海道は米軍の訓練場ではない

 さっぽろ雪まつりに合わせたわけではないものの、オスプレイ2機も千歳基地に飛来しました。日米共同訓練は8日までで、何としても訓練実績をつくりたい思惑でしょうか。許されません。

 以前にも書いたように、MV22マニュアルには厳しい氷点下のもとでは機体の故障がありうると読める記述があります。飛行中にブレイドに着氷すると、機体振動が起こることも警告されています。今シーズン一番の寒気が入り込んでいるのに、道内での飛行訓練を本気でおこなう気なのでしょうか。

 そもそも今回の共同訓練に参加している米海兵隊の部隊は、インド・太平洋地域での大規模な作戦を担う第3海兵遠征旅団(MEB)。日本防衛ではなく、海外での「有事」に自衛隊を巻き込む訓練ということになりはしないのでしょうか。

 この第3MEBが指揮する陸上戦闘、航空戦闘、兵站戦闘の全部隊がそろっての訓練になるようなのです(詳しくは2月3日付「しんぶん赤旗」を、ご覧ください)。そのうえオスプレイまで参加だなんて、北海道は米軍の訓練場ではない!

 「沖縄の負担軽減」を口実にしながら、このように実態は米軍と一体の訓練強化・拡大です。「戦争が 廊下の奥に 立つてゐた」(渡辺白泉)。今の時代にも響いてくるようで、安倍首相の9条改悪ともども止めなければ。

 【今日の句】雪空に 戦闘機など 似合わない
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畠山和也
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