どこが「外交の安倍」なのか

 ロシアに遠慮しているのは安倍首相だけではないのか--「四島を返せ」とのコールが響いた北方領土返還要求全国大会のニュースを見て、そう感じました。元島民の方の「むしろ(交渉が)後退している」との発言が象徴的だと思いました。

 今日は「北方領土の日」。日魯通好条約が調印された日で、国際的に「北方領土」が明確に日本領土となった日だということから制定されました。ちなみに日本共産党は、1875年の樺太千島交換条約で占守島までが日本領土となったことを交渉の根拠にすべきだと主張しています。

 ともあれ今日は、北海道の政治にかかわる者としては重要な日。全国大会には安倍首相もあいさつで交渉への意欲を示したようですが、いわゆる「2島返還」でとどまるのでは、日本の足場が見透かされることになりはしないのか。原則を揺るがせにしてはならないのが領土交渉だと思うのです。主権の問題だからです。

 私が2017年に領土問題で質問した時も、安倍首相はムキになって「そうはいっても1ミリも進んでこなかった」など自分を正当化しつつ、日本共産党の主張の筋については認める答弁をしていました。しかし結局その後も、どのような方針と立場で安倍首相は領土交渉を進めているのか明確にはわからないままです。

 寒い日でしたが昼は憲法共同センターの宣伝、夜は久しぶりに道庁前での反原発抗議行動。ロシアとの交渉は後退し、米国からは言われっぱなしの従属状態という安倍外交に腹立たしい思いでマイクを握りました。新型コロナウイルスの影響からか、雪まつりにしては少ない人出のもとでも署名に応じてくださる方も多くいました。

 道庁前でも私を知ってる方なのか、私のスピーチ中にも「がんばって」と声をかけて通り過ぎる方も。安倍政権はダメだという思いが広がってきていると実感します。

 【今日の句】やった感 見せてるだけと 違うのか
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畠山和也
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