文化・芸能は心の栄養

 ミュージシャン有志による Save the little sounds がおこなったライブハウス・クラブ影響調査の結果をうかがうため、宮川潤道議と足を運びました。ミュージシャンなどの声も受けて、北海道は25万円の助成金も決めました。

 この助成金は「感染拡大防止ガイドライン策定普及モデル事業」と言って、そのガイドラインの策定や実践をすれば助成するというもの。補償金という性格のものではありませんが、2回の調査による現場の声に道として応えることになったといえます。

 メンバーの戸沢淳さんは「団体や組合のない業界で、知り合いをつたってアンケートを集めました」。集計結果を見ると北海道42件のライブハウス・クラブで95%は減収となり、「運営が3ヶ月もつかわからない」64%、「1年もつかわからない」90%と瀬戸際だということがわかります。

 ライブハウスは3蜜の象徴のごとく扱われ、そうでなくても日本は文化・芸能への政治的支援が無さすぎるなかでの窮状。あらためてライブハウスの存在意義を聞くと「音楽産業の根っことしてのインフラであり、街の草の根の文化としての場所」と戸沢さん。聞いていて納得しました。

 先日は道へ、▼支援金の引き上げや給付回数・期間の拡大、▼固定経費の減免措置、▼税負担の減免--などを要請しています。「1つでも実現できれば若い人がやれるという気になるし、希望ももてる」との話に、私の方も希望をもらった感じでした。本当は、こういう危機の時こそ政治の側が「大丈夫ですよ」と、手を差し出す時なのに。

 全国・全世界で、音楽や芸能、文化などにかかわる個人・団体から支援を求める声があがりました。「アーティストは、いま生きるために必要不可欠な存在である。誰も置き去りにはしない」(ドイツ文科相モニカ・グリュッタース)、そしてベルリン独自でもフリーランス個人と従業員(フルタイム)5人までの零細企業を対象に500ユーロ(約60万円)の即時支援金も給付されました。

 このような即時性に比べて、日本政府の対応は遅くないのか。問題は対応そのものというより、文化などへの根本的考え方にあると思うのです。人間はただ生きているのではなく、文化や芸能に触れることで豊かな社会生活を送れます。文化や芸能は心の栄養。くりかえし支援を進めるべきです。

 夜は党道委員会「TALK LIVE」で、北商連・井上元美事務局長とで自営業者・フリーランスなどの窮状に応える内容でおこないました。寄せられた声はどれもが切実で、今の時点で使える制度は紹介しながら、引き続き要請をしなければと痛感しました。

 党道委員会のツイキャスで見ることができますので、ご覧くださいね。

 【今日の句】文化の灯 消すなの声を 受け止めて
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畠山和也
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