訴えたりない

 来年度予算の概算要求が9月末ということもあり、道内の小選挙区予定候補らと上京して、紙智子・岩渕友の両参議員議員が同席のもと政府交渉をおこないました。時間の限りもあって7省庁へ34項目の重点要望にしぼりましたが、とても訴えたりない。

 やっぱり新型コロナウイルス関連が多くなります。厚労省には医療機関への減収補てんやPCR検査拡充への支援強化、雇用を守るための対策強化、経産省には持続化給付金や家賃支援給付金のすみやかな支給と対象拡大、文科省には20人以下の少人数学級の実現と学生支援緊急給付金の拡充、文化芸術復興基金の創設など、聞いてきた1人1人の顔を思い浮かべながら実態を訴えました。

 北海道の重要課題については厳しい議論に。新幹線トンネル工事での有害残土置き場については、自治体や鉄道・運輸機構の責任である姿勢を国交省はにじませました。JR北海道への財政支援では、その根拠法が来年で切れるために法改正がおこなわれる予定で、公共交通に国が責任を負うべきだと私からも強調しました。

 寿都町・神恵内村での「核のゴミ」最終処分場への文献調査についても、北海道に条例があろうとも進める国の姿勢には、負担や分断を地方へ(手を上げさせる形で)押しつけることはやめるべきと訴えました。文献調査は「対話活動の一環」だとの答弁からも、とにかく今の路線で進めていく態度を経産省は明らかにしました。

 防衛省では、先日の千歳基地へ通告なく着陸した米軍のオスプレイについて、国として抗議もあいまいで、あらためて日米地位協定のもとで米国いいなりという状況も痛感。内閣府には胆振東部地震での被災者支援や、アイヌ民族への先住権を日本政府として認めることなど、どれも大事な課題ですが、あまりに時間も少ない。やっぱり議席があることが大事だと、その重みもつくづく感じました。

 平岡だいすけ(2区)・橋本みか(5区)・松橋ちはる(9区)の各小選挙区予定候補も、それぞれ地域で聞いた声を代弁。各地で根差した活動をしている仲間がいることは、本当に心強い。交渉前には、そろって国会前で写真も撮り、決意も新たにしました。

 私は東京に残って、明日も政府から聞き取りをおこないます。

 【今日の句】台風が 近づく前に 帰れるか

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畠山和也
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