大阪を愛するがこそ

 「大阪市廃止=『都』構想」の賛否を問う住民投票は大阪だけの話ではなく、自治体による住民サービス低下とカジノ構想を容認するのかという問題です。しかも「疑問はこちらまで」と大阪市の部局の電話番号を知らせるとは、維新による市役所の私物化そのもの。みずからの言葉で語ったらいいのではないでしょうか。

 「二重行政解消」の効果を述べる維新ですが、実際は「効果」として例示されたものは「民営化」などによるものです。住民サービスも拡充どころか、特別区設置時にはサービスを「維持するよう努める」とするだけですから、住民サービスの低下は必至。財源の多くは府に吸い上げられるため、この特別区の財政基盤は弱体化してしまうのです。

 そして「密」の象徴と言えるカジノを誘致するとは、破たんずみの「成長戦略」にしがみつく哀れな姿に見えてきます。大阪の外にいるだけに、落ち着いて見ていられるのかもしれません。ともかく大阪にお知り合いがいる方は、大阪市の持つ力をいかした町づくりこそ進めようと広げていただきたいのです。

 逆行して大阪市廃止を進めるか、市民のくらしと福祉を守る砦を残すのかでは全然違います。日本共産党・清水ただし衆議院議員、同・大門みきし参議院議員などの議員も、大阪で懸命の訴えをしています。全国から連帯の力で、この暴走を止めましょう。

 【今日の句】守るため 市民の決意 ひしひしと
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畠山和也
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