この時期には珍しく午前のうちに気温10℃台の弟子屈町。町議選が告示され、6選をめざす日本共産党・小川よしお候補の応援に駆けつけました。
摩周湖や川湯温泉などを抱える観光地であり、酪農を中心とした農業も豊かな弟子屈町。しかしコロナ禍による苦境で川湯「ホテルきたふくろう」が4月に破産するなど、雇用や地域経済への打撃に襲われてきました。川湯地域には4月に私も要望をうがかいにまわったのですが、その時にも町民と小川町議との信頼関係がつくられていることを、ひしひしと感じたのでした。苦難あるところ日本共産党・小川よしお議員の姿あり、です。
この4年間だけでも就学援助制度の拡充、入学準備金の入学前支給、消防隊員の災害出動手当増額、川湯駅前の全面舗装工事、運転免許返納者へハイヤー・バス・商品券の2万円補助、すべての保健師の初任給7000円アップ、伝統芸能「川湯ばやし」へ補助金の大幅増額、アイヌ民族資料館の開館延長、子育て世帯の応援臨時給付金など、実績も数多い。住民の実態をふまえた質問をしている反映と言えます。
小川候補は自宅前での第一声でも、近所にカーブミラーを設置したことに触れていました。コロナ禍で不安を抱える町民に、しっかり寄り添う議席を再びと私も力を込めて応援の訴え。弟子屈町へ知人・友人のいる方は、ぜひ小川よしお候補の再選へ支持をお広げください。
その後は石川明美・小選挙区7区予定候補と、中標津町や標津町での街頭宣伝や「つどい」にまわりました。石川さんは2017年の総選挙でも7区候補として大奮闘、33%を獲得して自民党候補を脅かしました。いつも穏やかであたたかい石川さんには何としても統一候補になってもらい、今度こそ勝利を切りひらいてほしいのです。
中標津町の街頭宣伝では、若い人が党員・後援会員さんに交じって演説を聞いてくれたり、遠巻きに話を聞いていた若い人もいたとのこと。ふだんは口に出せない思いを、こうやって私が代弁するなかで耳を傾けてくれているならありがたいし、ていねいな訴えをしていかなければと実感しました。
標津町では党事務所で、高橋幹雄町議も加わっての「つどい」。海のそばに建っている事務所だけに、今日も国後島がハッキリと見えました。参加された方のなかに国後島・古釜布出身という方がいて、「海で泳いでいたときに、ソ連兵が馬に乗って追い払いに来た。子どもながらに怖かったことを覚えている」と当時を振り返り、樺太に住んでいたという方も「当時の政府がバラ色に描いていて渡ってきた」との話をされました。いつまでたっても戦争の記憶は消えないし、この間の軍事力強化の政治には本当に心を痛めていることが伝わってきました。
安倍前首相は、戦後処理の不公正をただすことなく「2島返還」へと領土交渉の舵を切りました。しかし、ロシア側の態度は硬化し、そもそも領土問題は存在しないとまで言われ、領土交渉は後退してきたというのが現実です。それまでも菅首相は引き継ぐというのですから、これでは展望は開かれない。ヤルタ会談はじめ旧ソ連の誤りをただす姿勢へと、日本外交を変えていかなければなりません。
明日は別海町・浜中町・厚岸町をまわります。
【今日の句】地域では 菅首相さえ 見透かされ