女性蔑視発言をした森喜朗会長の言葉だけの謝罪に、どれだけの方が納得できたのでしょう。人権の面からも、五輪精神からしても、国際社会からの信頼という面からも大問題の発言で、潔く辞任するべきではないのか。あわせて、なぜJOC評議委員会から意見がなかったのかの説明も必要です。
あらためて、日本はジェンダー平等の点から遅れた国だと世界に知られることになりました。ジェンダーギャップ指数は、国際順位が153ヵ国中121位である今の日本。そもそも五輪の開催とは関係なく、政府が最優先に取り組むべき課題です。仮にも五輪を開催したいと言うのなら、政府が知らぬ存ぜぬなどという態度を取ってはならないはずです。政府の対応も、まったく話になりません。
それにしても、なぜ次から次へと不祥事・暴言・疑惑が飛び出すのでしょう。昨日、ようやく河井案里参議院議員が辞職しましたが、説明なく幕引きなどあっていいのか。説明がないのは同じく辞職した吉川貴盛・元農水相もそうだし、首相でありながら118回もの虚偽答弁をおこなった安倍前首相だって説明を避け続けています。夜の銀座に繰り出した松本純議員は、同行した議員の存在も隠していました。説明しないのは、やましいことと自覚しているからではないのか。
国民には厳しく自粛や罰則を押しつけながら、みずからに甘い自民党には必ず審判がくだされる。それだけ沸々とした不満や怒りの声を、各地で聞いてきました。国民に顔向けできない政治、国民を見下す政治を、必ず変えなければならないです。
【今日の句】反省は 総理の時から 何回目?