毎月1日は、労働争議解決へ連帯の「いちの日」行動。先だって「北の鉄路存続を求める会」の宣伝から参加しました。
もともとは国鉄の分割・民営化にともない、職場を不当に追われた仲間のたたかいと連帯することを目的とした「いちの日」行動。今日も不当労働行為へのたたかいの報告が相次ぎました。
くりかえし給与面での差別、組合員であるゆえへの嫌がらせ、不当な解雇などなどに泣き寝入りしないで立ち上がっている報告に胸が熱くなります。「そもそも労働組合が何たるかを知らない経営者が多い」との発言もありました。きちんと法律にも定められているのに、経営側と労働者は「上下関係」だという認識が広くある現実も変えていかなければいけないと痛感します。
国鉄からJRへ1047名もの不採用事件、国家的不当労働行為のたたかいから参加してきた「いちの日」行動の重みを、あらためて感じました。やっぱり声をあげなければ、くらしも権利も尊厳も守ることができないのです。
先立つ「北の鉄路存続を求める会」の宣伝にも、多くの方が足を止めて署名にも応じてくださいました。参院選が終わったのを待っていたかのように、北海道の鉄路をめぐる問題が一気に動き始めています。鉄路の維持・存続、運賃値上げ、新幹線工事での残土処理地など噴出する現状に、政治の責任が問われている!
13路線の維持・存続にかかわっては、日高本線の沿線自治体の首長が22日に臨時会議を開いたことが新たな動きです。次回(9/24予定)会議で、各町が最終案を持ち寄って1案に絞る見込みです。日高町村会長の坂下一幸・様似町長は「最終結論を出す時期」と述べつつ「もう少し時間がほしいとなれば、その時に考える」とも述べました。
運賃の値上げも、国交省の諮問機関である運輸審議会で「認可が適当」とされました。国交相によって正式決定される見込みです。通学定期代で最大3割も上がる見込みなど、ますます鉄道離れが進むのではないでしょうか。
新幹線の札幌延伸にかかわる工事で、残土(要対策土)受け入れの住民説明会が札幌市厚別区(山本)と手稲区(金山)でおこなわれましたが、安全性を疑問視する声が相次いで紛糾しています。八雲町で出た残土を、住民と議会の理解はまだですが北斗市長が受け入れを検討するとの発言も出されています。
そもそも札幌延伸で本当に黒字化するのか、その具体的な数値は明確ではありません。今でさえ100億円もの赤字を出しながら、延伸が先にありきのまま赤字を膨らませ、他の路線を廃線することになりはしないのか。根本的な議論も、あらためて深めなければいけない現状です。
今日から臨時国会が始まりました。議席の指定などだけにとどめず、本来なら参議院選挙で争点になった課題や、このような地域の課題・くらしの問題を議論してほしい。通常国会でも議論を避け続けてきた安倍首相は、次の臨時国会まで、国民の抱える疑問や不安に向き合わないのでしょうか。
年金や消費税などくらしと経済にかかわる問題や、米国からは農産物輸入や「有志連合」、さらに5倍化を求められていると報道されている米軍への思いやり予算など、外交上も問題も山積しています。国会にもはからず決めてしまい、後から問題が浮き彫りになるような政治でいいのか。このまま安倍政権に任せられないと、やっぱり心から思います。
国会の顔ぶれも新しくなりました。変化と共闘を力に、北海道でも連携を強めていきたい。
【今日の句】切り捨てや 自己責任を 吹き飛ばそう