地域の努力を後押しして

 新型コロナウイルスからの打撃に対して、くらしや商売を守ろうと努力が広がっています。小清水町ではテイクアウトに2割補助、報道によれば留萌振興局で9飲食店による合同弁当販売も。きめ細かい支援を、政治の側で支える必要があります。

 今日、足を運んだのは小清水町商工会。宴会などのキャンセルで窮状に陥っている飲食店を支えるため、町といっしょに具体化したのが弁当や総菜、オードブルなどをテイクアウト・出前した際の2割補助。1000円のオードブルが800円で買えるということです。期間は先月26日から今月末まで。

 「売上減少は深刻です。少しでも力になれることはないかと考えていました」と長谷川恭司事務局長さん。実際に参加しているお店で話を聞くと「お彼岸の会席もできなかったなかで、このような取り組みがあるのはいいことですね」とのこと。どれだけの利用があるかの集計は月末を待ってとなりますが、少しでも支えになっていればと願うばかりです。

 新型コロナウイルスとは別に、シロシストセンチュウの影響について農家の話も聞きました。すでに発生した地域では、3年間の取り組み結果を受けて移動制限などが解除されたものの、新たに発生した地域も出てきています。別の品種を植えたり、農機具の洗浄などの手間も生まれます。かかる経費などへの支援が必要です。

 日本で発生した初めてのシロシスト事例だったこともあり、私が現職だったときにも取り上げ、農水省の職員も現場へ足を運んでくれていました。この間の取り組みの蓄積もあるでしょうし、農家に待たれている抵抗性品種の開発・普及も進んできているのなら、科学的知見にもとづきながら現場の要望に応えられる具体化を急いでほしい。ご自身も農家である工藤孝一町議が同行してくれました。

 続いて常呂漁協へ菊池豪一・桜井由美子の両市議とうかがいました。髙桑康文組合長・吉田恭専務が応対してくださいました。ちょうどカニ漁も始まったばかりでしたが、主力であるホタテの外国需要が減っているため輸出も減っており、冷凍倉庫にいっぱいだと言います。「国内でホタテを食べてほしいです」との話が重く響きます。

 人手のことも含めて「SARSやMARSも経験したが、これほど浜までひたひたと影響が押し寄せてきたのは初めてです」と髙桑組合長さん。水産加工は地域の応援がないと成り立たないし、派遣で来られる方の確保にも不安がつのります。外国人技能実習生についても話題になりました。

 余談ですが私が石巻市出身ということもあって、カキの稚貝を渡波や鳴瀬から受けていることも触れられて、話もはずみました。北海道各地で大事な基幹産業である第一次産業に、しっかり目を配っていきたいです。

 北見工業大学にも足を運び、講義が5月の連休後となっている影響などをうかがいました。とはいえスムーズに大学生活に入れるよう「学生には、4月15日までには北見市に来てもらえるよう連絡しています」とのこと。学生のもつネットワーク環境も調べながら、5月までの間はオンライン・オンデマンドでの講義も検討しているとのことです。

 学内での感染防止とともに、在学生では家計急変、卒業生は内定取り消しなどないかと心配にもなります。そのような相談は今のところ聞いていないとのこと。授業料免除については文科省も柔軟な対応を通知しているので、大学としても学生向けへの周知には力を注ぎますと話されていました。学べない学生が出ないようにと、力を合わせたいです。

 【今日の句】1つでも 前進のため 足運ぶ
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畠山和也
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