図書館の自由を守って

 「もっと社会に関わりたい」と、大学2年生が党の仲間になってくれました。社会を見る目がまっすぐで、聞いている私も背筋が伸びる思いでした。嬉しいですね。

 朝の街頭宣伝から会議・実務作業などを終えて、この学生と話をする時間を持ちました。大学は芸術系学部なのですが、「芸術も社会に訴える力があるけど、より直接的に関われれば」と赤旗記者も考え始めたといいます。仲間も増やしたいと、さっそく意欲的。私もがんばらねば。

 夜は法律家後援会のつどいにて報告と決意表明、オンラインにて東京から岩渕友参議院議員の国会報告もありました。野党の共闘は市民の声が高まることと、日本共産党の前進こそが決定的に大事だと痛感です。法律家のみなさんが果たしてきた役割の大きさにも学びながら、私も議席奪還の決意を新たにしました。

 つどいでは、捜査機関による図書館への情報照会についての特別報告もありました。これは裁判所の出す令状もないのに、図書館利用者の情報提供を警察が求めていた問題です。2017年に苫小牧市で発覚し、札幌弁護士会のアンケートでは、管内の102館のうち10館が特定の個人の情報照会を受けたと答えました。

 捜査機関は「事項照会」という内部手続きで捜査にも及べますが、法律上の強制力はありません。捜査をするなら、裁判所の審査を受ける令状をもっておこなうことが筋と言えます。しかも日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」では、「利用者の読書事実を外部に漏らさない」「すべての検閲に反対する」と謳っているのです。

 12日の道議会で、日本共産党の宮川潤道議が質問し、道教育長は「重大な事件、事故につながるような緊急性が高いと認められる場合が該当する」としつつも、原則として「令状にもとづき対応すべき」と答弁しました。捜査機関が何をやってもいいとはならず、当然の答弁です。

 権力の行使は抑制的でなければ暴走してしまうことは、これまでの歴史でも証明されているのではないでしょうか。こういう1つ1つに立ち向かってこそ、基本的人権や自由な社会は守られていきます。アンテナを高くしていきたい。

 【今日の句】あらためて 学ぶ自由を この国に

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畠山和也
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