こんな大型開発が必要なのか

 札幌市白石区であいさつまわり、道民医連有志の後援会、1200億円もかける札幌都心アクセス道路の建設中止を求める請願など、今日も課題の多さを実感する1日に。請願署名は紙智子参議院議員に手渡され、私も同席させていただきました。

 2年前の札幌市長選挙では「1000億円道路」と名付けて争点となった、このアクセス道路。建設中止を掲げた渡辺たつお候補には市民の3割が投票し、日本共産党市議団も10名に前進しました。ましてコロナ禍で市民の命や健康を守ることが最優先とされるもとで、このような大型開発が緊急かつ必要な事業なのでしょうか。

 地下トンネル化して、災害時は大丈夫なのか、それだけの費用対効果があるのか、工事で出る土はどうするのか、そもそも地下トンネル化するほどの渋滞なのかなど、日本共産党も市議会で論戦を広げてきました。審議会では有識者を含めて委員7名が、反対や保留を表明したのです。しかし札幌市は「期日に間に合わない」と採決を急ぎ、国土交通省の認可へと進んできたという経過です。

 「期日」というのは、北海道新幹線の札幌延伸とあわせた駅前再開発事業との連携を指します。札幌延伸は2030年度末の開業が目標とされ、それに合わせたアクセス道路なのです。しかし札幌延伸でさえ採算が取れるのか疑問だし、トンネル残土の行き先さえ決まっていません。結論ありきの大型開発で、そのツケを払うことになるのは未来世代なのです。国会での質疑とともに、総選挙でも大きな争点となるようにしていきたい。

 道民医連有志の後援会決起集会(オンライン)で、あらためて医療・介護にこそ国が力を注ぐべきと痛感しました。緊張や疲労が連続した1年間だったのに、それを学ばずして病床削減や75歳以上の窓口負担2割負担を押しつけるなど許されません。無料・低額診療が薬の処方まで広がっている自治体もありますが、「そもそもは国が進めるべき仕事。命を守るために何としても日本共産党の議席を」との声。医療・介護で働く方々が胸を張って仕事ができるように、私も全力を尽くすと約束しました。

 白石区では「しんぶん赤旗」読者も増えました。日本共産党への期待もありますが、やっぱり決め手は日ごろの結びつき。久しぶりに会って近況報告がてら「秋までに総選挙が必ずあるから、今日は畠山さんを連れてきたの」と切り出して、話もはずむのです。明日は札幌市手稲区・西区をまわります。

 【今日の句】開発を急いで 誰がツケ払う

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畠山和也
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