差別は許さない

 札幌ではラグビーと女子バレーのW杯の試合などもあり、多くの外国の方が訪れています。人種や民族が違うことでの差別・排除がない町へ、こういう機会に根づいてほしいですね。

 先の通常国会で成立した、いわゆるアイヌ新法。いったん評価は脇に置きますが、アイヌ民族が先住民族であることが明記され、内閣官房アイヌ総合政策室HPでも先住民族であることが明記されています。H25年に道が実施した実態調査では、道内に16,786人のアイヌの方々が生活しています。こういう歴史を持つ北海道だからこそ、差別や排除のない友好と平和が根づく地域であってほしいと思うのです。

 ところが、これまで政治家からでさえ「民族としてのアイヌはいない」「先住民か疑念がある」との発言がくりかえされました。国会審議では「民族としてのアイヌはいない」との発言はヘイトスピーチにあたると、内閣官房からも見解が示されました。今日、札幌では日本会議北海道本部による講演会が開かれたのですが、そのタイトル(「あなたもなれる? みんなで “アイヌ” になろう?」)からして差別的ではないかと抗議の声があがり、会場の承認取り消しを市に求める要望書も提出されました。

 差別は許さない。C.R.A.C NORTH が呼びかけた抗議のスタンディングに、私も参加しました。多くの市民や、日本共産党からも地域の方々やさとう綾市議、伊藤りち子・平岡大介の前市議も駆けつけました。整然とした抗議行動でした。もう一度、差別は許さない。

 アイヌや他のアジア諸国への差別や嫌悪表現が平然とされてきている、今の日本。安倍政権は韓国への強硬な姿勢を示すことで、求心力を保つことまでおこなっています。一方で今回の抗議行動のように、このような流れを許さないという市民の世論も力強くあります。さらに多くの市民の方に自分事として受け止めてほしいし、いっしょに考えあっていきたい。

 差別や嫌悪表現、侮辱やヘイトスピーチを受けることの心の傷、恐怖心、不信感。決して野放しにしてはいけないし、尊厳を傷つける行為を政治の側も放置してはいけない。国政の流れも、何としても変えなくては。

 明日は函館市・笹流ダム前庭講演で道南赤旗まつり。道南のみなさんにお会いできるのが楽しみです。

 【今日の句】侮蔑より 尊厳の道 選びたい
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畠山和也
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