25日深夜、8年ぶりに政治討論番組「朝まで生テレビ」に出演、コロナ感染対策とオリンピック、コロナ禍で苦しむ人々への支援、日本の財政と経済政策等を議題に専門家らと議論を交わしました。
◆五輪再延期も選択肢に
まず議論となったのはコロナ対策とオリンピック開催でした。東京ではここ最近で感染力の強いデルタ株の感染者が急増し、感染者数自体もリバウンドが明確になっています。緊急事態宣言解除前後から感染者が増加を始めるのは3月と同じで、今までの感染サイクル的には、オリンピック期間と次の感染ピークが重なる恐れが高まっています。ワクチンもその頃までに集団免疫が獲得できる全人口の4~5割が接種することは難しく、デルタ株の威力から、今までで最大の感染となってしまうかもしれません。
予定通りの開催を求める意見が多く見られましたが、ここは、何が何でも予定通りのスケジュールで開催すると決め打ちせずに、2か月程度の短期再延期も含めた柔軟な対応の余地を残しておくべきです。
◆コロナ困窮者への支援
飲食店経営者や、子どもの貧困救済NPOの方も参加され、現場の困窮と国による支援を訴えられました。飲食店は、緊急融資でなんとか営業を続けられても、借金が膨らむ一方で、返済のメドは立たないと嘆かれます。子どもの貧困も深刻で、親が職を失い、今日の食事にも事欠く子どもの話もありました。司会の田原総一郎さんからも、「だから、国会閉じちゃ行けないでしょ!」と問いかけられ、「延長しないなんてあり得ません」と答えました。自民党議員に対しても、支援策を講じるには国会会期を延長すべきだと述べましたが、返事はありませんでした。真剣に国会議論を重ねることなくオリンピックを強行したあげくの総選挙しか頭にないのは残念です。
◆消費税減税公約化へ
経済政策についても議論となりました。やはりコロナ禍を乗り越えていくためには補償や給付などだけではなく、需要喚起の為の経済政策が必要です。菅政権が18日に閣議決定した「骨太の方針」では、コロナ禍や消費税増税前と同じく、財政の黒字化を目標とした緊縮増税路線を継承することが明確になりました。しかし、これでは先進国中でも最悪と言われるコロナ禍からの経済回復が、低迷したまま推移することになるでしょう。私は、有事としてのコロナ禍に対しては、短期的には国債発行を財源とする緊急対策を、長期的には税財源の見直しによる責任ある財政が必要と考えています。困っている方への緊急支援は当然必要ですし、それに加えて消費税減税のような、誰もが恩恵を受ける政策も必要だと考えています。消費税減税の必要性についてもしっかりと指摘しました。
財政と消費税については語りたいことがたくさんあったのですが、時間不足と議論の迷走で、税制の本質に踏み込む論戦まで及ばなかったのは残念です。
そして、立憲民主党も公約として消費税5%への時限減税を打ち出すことになりました。まさに、私が消費税減税研究会を立ち上げ、突き動かしてきた結果です。減税の有効性と必要性について、さらに説明を続けていきたいと考えています。
スタッフ日記 「天国と地獄の話」
私には、人生において大切にしている話があります。それは「天国と地獄の話」です。
私がこの話を校長先生から教わったのは、小学6年生の時です。この話は、天国と地獄の食事風景についての話。どちらの部屋にも丸い机があり、その上には豪華な食事が用意されています。そしてそれぞれ皆で机を囲んで食事を取ります。手にはどちらも1m以上もの長い箸を用います。
両者とも全く同じ条件であるにも関わらず、食事をする様子が大きく異なっていました。天国ではみんな楽しそうに笑いながら食事を取っているのに対し、地獄ではうめき声や怒りの声を上げながら食事を取っているのです。何が異なるのでしょうか。
実は、箸の使い方に違いがあったのです。地獄では、自分の箸で自分の口に食べ物を運ぼうとするため、長い箸が壁にあたって食べることができません。
一方、天国では自分の箸を使って周りの人の口に食べ物を運びます。結果、皆で幸せな食事の時間を過ごせています。地獄では自分の労力を自分のために使っています。しかし、天国では自分の労力を人のために使っているのです。この話は、自分の欲求だけを考えて生活していると、結局は虚しさだけが残ってしまうということを伝えています。
人は生きる上で自分のことを中心に考えてしまう傾向があります。しかし、どんな時でも周りを見て困っている人がいないか、苦しんでいる人はいないのかを考えていくことも大切です。私は、社会が大変な時だからこそ、自分のことだけでなく、周りの人のために行動していきたいと考えています。(枝豆ちゃん)
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