参議院選の争点設定・・野党は戦えるのか?

 参議院選挙は、6月22日に公示され、7月10日の投票である。しかし、争点が明確ではなく、盛り上がりに欠けている。岸田内閣の支持率は高く、国会の論戦でも野党は攻めあぐねている。 5月27〜29日に行われた日経新聞の世論調査では、内閣支持率は66%と発足後最高を記録した。不支持率は23%であった。政党支持率を見ても、自民党が51%、立憲民主党が7%、日本維新の会が6%であり、参院選比例代表の投票先を問われると、自民50%、維新8%、立民7%という回答である。 6月3〜5日に実施された読売新聞の世論調査では、内閣支持率が64%、不支持率が23%となっており、これも高い水準である。政党支持率は、自民43%、立民4%、維新5%、参院選比例代表投票先は自民45%、維新9%、立民7%となっている。 10~12日に行われたNHK世論調査では、内閣支持率は59(+4)%で、内閣発足以来最高。不支持率23(±0)%である。 11〜13日に実施された共同通信世論調査では、内閣支持率が56.9(-4.6)% 、不支持率が26.9(+5.1)%である。 これでは選挙は勝負にならず、自民党勝利という結果になるであろう。なぜ、このような状況になっているのか。 何よりもウクライナ戦争が大きな影響を及ぼしている。連日、戦争の惨状がマスコミで伝えられ、国民の関心が集中している。読売新聞の世論調査でも、岸田首相のロシアへの対応を適切だと思う人が62%にのぼっている。 問題は、戦争が長引いていることで、ガソリン、小麦を続きをみる

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