秋晴れの11月10日、即位のパレードも国民の祝福を受けて、素晴らしいものとなった。天皇家のますますの弥栄を祈りたい。 ところで、天皇の世襲について、男系を貫くのか、女系を容認するのか、議論が続いているが、皇室典範の見直しを考えてよい。女系容認論に対しては賛否両論がある。 今年は、国民が天皇制について、さらには日本の歴史について、勉強する絶好の機会である。国民の間で、最小限の知識の共有がなければ、皇位継承問題について、断を下すのは困難であろう。 天皇に視点を置いた日本の歴史、つまり、古代から現在まで、天皇を中心にすえた歴史書はこれまでも多数出版されている。しかし、十分な掘り下げは行われていないような気がする。 たとえば、平安時代から鎌倉時代に移行する源氏と平氏の争いなど、源平合戦という枠組ではなく、天皇の行動を中心に据えて、天皇が両者の間で権謀術数を駆使した歴史を見ると面白い。 これは、天皇がその地位を保全するために起こして行動であり、ときの権力者との間の血みどろ続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』