次期政権に望むこと・・思考停止・一億総白痴化に終焉を!

 安倍首相が退陣するが、短命政権が多い日本で、長期政権によって政治の安定をもたらしたこと、アベノミクスによって経済を回復させたこと、日米同盟を基軸として日本の国際的地位を向上させたことなど、評価すべき業績は多い。しかし、全ての長期政権と同様に、腐敗と社会の淀みを生んだこともまた否定できない。 第一は首相官邸に権力を過度に集中させたことである。官邸は、人事とカネを握ることによって党内の支配を貫徹させる。河井克行夫妻が逮捕されたが、通常は1500万円のところが案里候補へは1億5千万円も党本部から渡っていたというのは、安倍を不愉快にさせた溝手議員を落選させるという私情から出たものではなかったのか。 役人については、幹部官僚の人事権を内閣人事局に集中させることによって、森友、加計、桜を見る会などに見られるような忖度行政を生んでしまった。 しかも、各官庁から派遣される首相の秘書官は2年くらいで後退させるのが常なのに、長期に留任させ続けた。選挙で選ばれたのではない役人が長期に権力を持つと、やはり腐敗するし、世間の風に疎くなる。アベノマスクやアベノコラボの失敗は、その典型である。 第二は、支持率を上げるためのマスコミ操作、応援団作りに長けていたことである。世論を自分に有利なように誘導するのは、権力者の常である。世論調査、SNS分析など様々な手法を駆使して、上手くマスコミを動かしてきた。マスコミ、とくにテレビは、使続きをみる

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