代表質問⑨≪手賀沼の環境保全≫/手賀沼クリーン清掃

こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

今日は私がライフワークとしている手賀沼の環境保全についてお伝えします。

代表質問では手賀沼の水質改善の視点で、外来水生植物対策、ごみ問題、自生している水生植物の管理、市民団体との連携について、質疑を行いました。

 

本日は手賀沼のクリーン清掃があり、私も船に乗って参加させていただきました。

沼の中にある大量のゴミ。

 

 

 

それぞれ船にゴミを載せて陸へおろします。

 

 

私自身、手賀沼を管理する千葉県の県議という立場のみならず、代々我孫子市に住む市民の一人として、手賀沼には並々ならぬ思い入れがあり、環境審議会の委員としても手賀沼に携わっています。

 

機会があるごとに、手賀沼の現状を視察しています。

 

 

 

 

環境基準未達成である水質の改善という大きな目標がある中で、ナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイという外来水生植物が手賀沼に繁茂しはじめ、千葉県には外来水生植物対策を中心に手賀沼に予算を計上していただいているところで、先月には熊谷知事にも現場を視察していただき、星野市長とともに現場の状況をお話させていただきました。

 

 

代表質問では重点的に手賀沼の環境保全について取り上げましたので、その内容を皆様にお伝えしていきます。

 

 

外来水生植物の駆除については質問の機会があるごとに、要望させていただいていますが、今年度も当初予算で外来水生植物対策費として1億27,744千円を計上していただきました。

2月定例会における私の予算委員会の答弁によると、手賀沼とその流域河川に繁茂しているナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイについて、今年度は4月から10月の間に大津川河口部周辺など主に柏市側約1万8千㎡を駆除する予定であり、それにより繁茂面積の約45%の駆除を終えることになるとのことでした。

 

また、現在のペースで駆除を進めた場合、令和10年度を目途に完了する予定とのことですが、刈り残した根や茎の断片からも植物体が再生し、水流によって、すでに駆除した場所や新たな地で定着・再生してしまい、強力な拡大力と再生力を特徴とするナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイを駆除するには長期戦が見込まれます。

 

※本日の手賀沼に繁茂する外来水生植物の様子

 

昨年度中に駆除した箇所にすでに繁茂しており、断片的な対策ではいたちごっこの繰り返しであることを知事にもご理解いただけたかと思います。

こうした状況から、千葉県は新規事業として県民の皆様がナガエツルノゲイトウ又はオオバナミズキンバイ等を駆除する活動の経費に助成を行う湖沼における外来水生植物防除事業補助金を創設しました。

【水野質問】

県は、市民団体による湖沼における外来水生植物の防除にどのような効果を期待し、また、団体への補助等を通じ、今後の防除にどう取り組んでいくのか。

 

【滝川副知事答弁】

●印旛沼や手賀沼の流域では、これまでも複数の市民団体が自主的に外来水生植物の刈取りなどを行っていただいており、県による大規模 な群落の駆除と、市民団体による機動的で、きめ細かい作業とを組み合わせることで、 より効果的な駆除が可能となります。 

●県では、今年度から市民団体の活動がより充実したものとなるよう、刈取りや運搬用機材の借上げなどに要する費用を補助することとし、現在、対象団体の選定を進めております。

●今後、市民団体には、補助を活用いただいて、 県が駆除を行った後のモニタリングや、再繁茂 箇所の刈取りなどを行っていただき、できる限り早期に、湖沼とその流域河川の駆除を終えられるよう、連携を深めて取り組んでまいります。

 

【水野再質問】

湖沼における外来水生植物 防除事業補助の応募状況と今後 の予定はどうか。

 

【吉野環境生活部長】

防除に取り組む市民団体を4月20日から 5月17日の期間で募集したところ、印旛沼で 1団体、手賀沼で2団体の計3団体から応募をいただきました。 

現在、事業計画など、申請の内容確認を行っているところであり、今月中を目途に、交付対象団体を決定したいと考えております。

 

≪手賀沼におけるごみ対策≫

私は市民団体のご協力により、船に乗って、手賀沼の外来水生植物の繁茂状況や自生している水生植物の現状を視察した際、沼の中に大量のゴミが散乱していたのを目の当たりにし、水生植物にも大量のゴミが絡んでいました。

 

※複数の写真を議場に配布いたしました。

 

沼の中にこれほどのゴミがあることは外側からは全くわかりません。

一昨年、外来水生植物の刈り取りから処分までの工程を視察した際、刈り取った外来水生植物の保管場所に大量のゴミも混在していることに驚きました↓

 

 

【水野質問】

手賀沼での市民団体が行っている清掃活動について、県としてどのような対応を行っているのか。

 

【穴澤副知事】

●手賀沼では、県の「河川海岸アダプトプログラム」に基づいた清掃や除草などの美化活動を、4市民団体に行っていただいております。 

●県では、これら4団体に対し、活動に必要な機械器具や燃料等の支給・貸出を行うほか、ボ ランティア活動保険の加入費用を負担するな ど、様々な支援を行っているところです。

●県としては、より多くの皆様に手賀沼の河 川美化活動に参加していただけるよう、地元市とも連携し、積極的に広報活動を行い、本制 度の普及啓発を図ってまいります。

 

【水野再質問】

知事にも直接、見ていただきましたが、外来水生植物以外にも手つかずとなっている、いわゆる管理をされていない、ヨシをはじめとする自生している植物が放置されている状況になっています。配布資料でもおわかりの通り、外来水生植物と自生している水生植物、ごみが混在しています。

手賀沼に広く自生しているヨシが、水質にどのような影響を及ぼしていると認識しているのか。また、水質改善に向けて、ヨシの管理を行うべきと思うがどうか。

 

 

【吉野環境生活部長】

●一般論として、ヨシを含め水生植物は、窒素や りんを吸収して成長するため、刈取りなどにより取り除くことで、沼の水質改善に一定の効果があると認識しています。 

手賀沼で自生しているヨシが水質に与える具体的な影響につきましては、今後、国や他県 などの事例について情報収集に努めるとともに、 対策の必要性について検討してまいります。

 

【池口県土整備部長】

●水質改善に向けてヨシなどの植生帯の整備を進めているところであり、水質や植生などのモニタリング調査を実施し、専門家の指導を受けながら管理しているところです。 

自生しているヨシなどの水生植物についても、必要に応じて刈り取りを行うなど、適切な管理に努めてまいります。

 

【水野再質問】

流域市や市民団体が清掃活動を行っているものの、沼の中までは清掃することができず、手つかずの水生植物に絡まった放置されたゴミは水質や景観に悪影響を及ぼしていると感じている次第です。

実際に沼の中まで入って清掃するには船なども必要になりますし、市民団体の力も確実に必要です。

 

※本日のクリーン清掃でも外来水生植物の中にあるゴミを拾っています。

 

しかし、県のアダプトプログラムの範囲では沼の周辺を清掃する程度の支援内容であり、本来清掃すべき大量のゴミが散乱している沼の中の清掃にも適用できるように、実情にあった形で支援を要望します。

アダプトプログラムによる支援について柔軟に対応すべきと思うがどうか。

 

【池口県土整備部長】

ボランティアへの支援を基本としている制度であるという趣旨を踏まえつつ、各団体が普段行っているボランティア活動の実情を詳しく伺いながら、支援内容を検討してまいります。

 

【水野要望】 

大きな視野でどのように手賀沼の水質改善を図っていくのか、全体のバランスを考慮 しながら、どういった水辺の植生 を目指すのか、という観点で、放置されている水生植物についても 環境面で積極的に検証や対策に是非取り組んでいただきたい。

 

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本日のクリーン清掃もですし、外来水生植物対策もそうですが、本当に市民団体の皆様方のお力は手賀沼にとって欠かせません。一市民としても、全力で取り組んでいきたいと思います。